私書箱は自宅や会社ではなく、指定した住所で郵便物を受け取ることができるサービスです。
企業などが利用していますが個人でも作ることができます。
個人で利用したい時の私書箱の作り方や種類について、利用の際にかかる料金、そして私書箱利用についてのメリット・デメリットなどを調べてみましたのでご紹介します。
私書箱の作り方とは?
私書箱には郵便私書箱と私設私書箱の2種類があり、それぞれの手続きに違いがあります。
郵便私書箱の場合
- 私書箱を利用したい郵便局へ行きます。
- 私書箱の空きがあるかを確認します。
※私書箱の空きがなければ利用することはできません。
- 空きがあれば、利用請求書を貰い必要事項を記入します。
- 身分証明書の提出が必要になるので、マイナンバーカード、または運転免許証などが必要となります。
- 利用請求書を提出後、審査が行われます。
- 審査は数週間かかります。
- 審査に通れば、私書箱の鍵が貸与されます。
- この時に借用書の手続きが行われ、これが完了すると私書箱が使えるようになります。
【利用条件】
以下の条件に該当していないと郵便私書箱を利用することができません。
- ほぼ毎日、郵便物の配達がある
- 私書箱を6ヶ月以上使用する
- 私書箱に届いた郵便物を滞りなく受け取ることができる
私設私書箱の場合
私設私書箱は、運営会社によって手続き方法や利用条件が異なるので、ここでは大まかな流れを紹介します。
- 公式サイトのお問い合わせフォームや電話で来店予約日を決めます。
- プランの決定や必要な書類に必要項目を記入するなどの手続きを行います。
- 契約が完了すると、すぐに利用することができます。
私書箱を個人で使う場合の料金
郵便私書箱の利用料はありませんが、貸与されている鍵を紛失した場合は費用が発生します。
一方、私設私書箱は約1,000~3,000円の基本料金と必要に応じたオプション料金が必要となります。
私書箱のメリットとデメリット
私書箱を利用したときのメリット・デメリットには、どんなものがあるのかを紹介します。
メリット
- プライバシーが守られる
宛先を私書箱用の住所にしておくことで、家族にどんな郵便物なのかを知られずに受け取ることができます。
また送り主に自分の住所を知らせることなく、郵便物を郵送してもらえます。
- 誤配・盗難の心配がない
集合住宅の場合、エントランスに同じデザインの郵便ポストがズラッと並んでいることがあるため誤配されてしまう可能性があります。
また正しく配達されていても、何者かによって持ち去られてしまう可能性があります。
私書箱であればセキュリティもしっかりしているので安心です。
- 郵便物の管理がラク
私書箱を使うことで、家族と自分との郵便物を分けることができるのでラクに管理することができます。
デメリット
- 郵便物を受け取るのに手間がかかる
郵便物は自宅に届かないようになっているため、私書箱を設置している場所まで出向いて受け取る必要があります。
また私書箱に郵便物を溜め込まないようにしておくことが求められているため、定期的に回収しておく必要があります。
- 登記住所として使うことはできない
私書箱は郵便物を保管しておくためポストであり、受取人の住所を示すものではありません。
そのため登記住所として使うことは不可能となります。
- 利用できる郵便局・店舗が限られている
全ての郵便局や店舗に必ず私書箱があるわけではありません。
そのため私書箱を利用するときは、自分で取りに行きやすい場所を選ぶ必要があります。
- 利用するための条件をクリアしないと利用できない
私書箱を利用するための条件が設定されていることがあります。
郵便私書箱より私設私書箱の条件の方が低くなっていますが、条件をクリアしなければ私書箱を利用することができません。
- 種類によっては受け取れない郵便物がある
郵便私書箱では、佐川急便やヤマト運輸のように別の配送会社の荷物は受け取ることができません。
また冷凍や冷蔵の荷物を保管しておく設備がないことが多いため、保管することができない可能性があります。
個人利用の私書箱の作り方 さいごに
私書箱を使うことで自分の郵便物だけを保管することができ、仕分ける手間を省くことができます。
郵便私書箱の利用条件よりも、私設私書箱の方が低いので利用しやすいと思われます。
空き状況を確認してから、私書箱の利用を始めてみてはいかがでしょうか。
♪ 私書箱の作り方をご紹介しましたが、私書箱とはというのも理解しておきたい時はこちらをご覧いただければと思います。
私書箱とは?郵便局留めとの違いと郵便私書箱と私設私書箱との違い