神社の入り口には鳥居が立っていますが、何のためにあるのでしょうか。
ほとんどが赤いけど白いものや木肌のものもあるみたいで鳥居にはどんな意味があるのかと気になります。
気になった鳥居について調べてみました。
鳥居の意味や起源・歴史などについてご紹介します。
鳥居とは?鳥居は何のためにあるの?その意味とは
鳥居とは、ここから先は神様がいる「神域」であることを示すためにあります。
- 鳥居のくぐり方
何気なくくぐっている鳥居ですが、作法があるそうです。
- 鳥居の左右どちらかの端に寄り、一礼をします。
- 中央から離れている外側の足から進んでいきます。
鳥居の中央は神様の通り道となっているので、歩かないように注意しましょう。
- 喪中・忌中時に鳥居はくぐっても良いのか?
喪中の時に鳥居をくぐっても、特に問題はありません。
喪中とは故人の冥福を祈り、身を慎むことでお祝いや遊びを控えて生活する期間のことです。
宗教によって違いはありますが、喪中の期間は1年が一般的です。
忌中の時は鳥居をくぐるのは良くないといわれています。
身近な人が亡くなることで穢れが自分についてしまいます。
穢れが他人へ移ってしまわないように神社への参拝は控えることがマナーとなっています。
鳥居の起源と歴史
鳥居の起源については、いくつか諸説があります。
その中でも有力なのは、「岩戸隠れ」であるといわれています。
「岩戸隠れ」とは、天照大神(あまてらすおおみかみ)が弟である素戔嗚尊(すさのおのみこと)の乱暴に怒ってしまい、天岩戸に隠れたため真っ暗な世界になってしまいました。
困った神様たちは天照大神に出てきて貰おうと、鳥を木にとまらせて鳴かせたというエピソードがあります。
その時にとまらせた木が鳥居の始まりであるといわれています。
他には、城や関所に使われていた冠木門(かぶきもん)と構造が似ている・海外から伝わったという説もあるそうです。
鳥居の色や形状もいろいろあるのはなぜ
鳥居の形状と色は大きく分けて2種類あります。
形状
鳥居の形状には、神明(しんめい)と明神(みょうじん)の2種類があります。
- 神明(しんめい)
天照大神を祀っている神社の鳥居です。
全体的に直線的になっていて、1番上にある木の両端は反っていない・その下にある木の両端が突き出ていないという特徴があります。
- 明神(みょうじん)
天照大神以外の神様を祀っている神社の鳥居です。
1番上ある木の両端が空に向かって反っている・中央の額に神社名が書かれているという特徴があります。
色
ほとんどの鳥居の色は朱色ですが、白色や金色になっている鳥居もあるそうです。
鳥居の色には、どんな意味があるのでしょうか。
- 朱色
魔除け・目印という意味があります。
【魔除け】
強いエネルギーを放つ色といわれていて、ネガティブなエネルギーを跳ね返す効果があります。
【目印】
魔除けの効果がある色なので、ここから先は神様の領域であるという目印になっているといわれています。
- 白色
邪気を払う・神聖という意味があります。
【邪気を払う】
神聖な色で邪気を寄せつけないという意味があります。
【神聖】
穢れのないイメージがあることから、神聖の他に清潔感・浄化という意味があります。
また、波動の高いエネルギーを持っているといわれていて生命力そのものを表す色であるといわれています。
- 金色
静岡県浜松市にある秋葉山本宮秋葉神社(あきはさんほんぐうあきはじんじゃ かみしゃ)の鳥居で、人々の幸福を願い「幸福の鳥居」と名付けられています。また、「天空に建つ金の鳥居」とも呼ばれています。
- 七色
栃木県足利市にある足利織姫神社(あしかがおりひめじんじゃ)の鳥居で、赤・黄・緑・青・若草・朱・紫の7色があります。
それぞれの色にご神徳があり、
赤は良き人と、
黄は良き健康と
緑は良き知恵と
青は良き人生と
若草は良き学業と
朱は良き仕事と
紫は良き経営と縁結びできるといわれています。
- 青色
福島県いわき市にある小名浜諏訪神社(おなはますわじんじゃ)の鳥居で、海の守護神を表しています。
- 黒色
東京都世田谷区にある松陰神社(しょういんじんじゃ)の鳥居で、北側にあり四神の1つである玄武がいます。
玄武(げんぶ)の色が黒であることから黒い鳥居を建てたそうです。
鳥居とは意味や起源 さいごに
鳥居は神様の領域と人間たちが生活している俗界と区別するためにあります。
鳥居の真ん中は神様の通りに道になっているので、くぐるときは端を通るようにしましょう。
大きく分けて2種類の鳥居があるので、よく見て違いを確認してみてはいかがでしょうか。
♪ 鳥居について書いてみました。鳥居の種類やしめ縄との関係はこちらの記事で!