本は保管状態が悪いと日焼けや虫の発生により、紙を傷めてしまう可能性があります。
本棚に本を保管するには、どんなことに気をつければいいのでしょうか。
本を本棚に上手に保管する方法や本の日焼け防止にはなにをするのか?
本を保管するときの注意点などを紹介します。
目次
本棚の本の上手な保管方法
本を本棚に収納するときに気をつけたいポイントを紹介します。
取り出しやすさ
本をたくさん収納しようと本棚にギッチリ入れてしまうと、読みたいときにスッと本を取り出せなくなってしまいます。
本棚に本を収納するときは、取り出しやすさにも配慮します。
本棚に入れる量
本棚に入れる量を考えないと本が取り出しにくくなるだけでなく、本が変形してしまう可能性があります。
本棚に本を入れるときは、少しゆとりを持つようにしましょう。
背表紙
背表紙の色や種類を揃えると見栄えが良くなります。
本の並べ方
背が高い本は両端に、背が低い本は真ん中に並べるとキレイに見えます。
本の日焼け防止?大切な本の保管方法
本の紙が黄ばんでしまった状態を日焼けといいます。
本の日焼けはどんなことが原因でおこるのでしょうか?
原因を紹介します。
本の日焼け原因
本が日焼けしてしまう原因で代表的なものに紫外線と湿度があります。
- 紫外線
紫外線によって紙が劣化し、強度が落ちる・色が褪せるなどのダメージを受けてしまいます。
また紫外線は蛍光灯にも含まれています。
そのため、本を蛍光灯の下に長期間置いておくと日焼けしてしまう可能性があります。
- 湿度
湿度が高いと細菌やカビ・茶褐色のシミなどが発生して、黄ばみの原因となります。
本の日焼け防止対策
本を日焼けから守るには、紫外線と湿度の対策することが大切です。
- 紫外線
紫外線が入らないような場所に本を保管するようにしましょう。
また蛍光灯や白熱電球にも紫外線が含まれているので、ほとんど紫外線が含まれていないLED電球に変えることも効果があります。
どうしても紫外線があたってしまう場所しかない場合は、遮光カーテンをつける・本にブックカバーをつけるなどで直射日光が本に当たらないようにしましょう。
- 湿度
湿度は40~60%、温度は16~22度が本を保管するには適した環境となります。
本を保管する部屋に湿度計を置き湿度が、
- 高いときは除湿機を使う、または換気をして空気を入れ換える
- 低いときは加湿器を使う、または洗濯物を部屋干しする
などで、湿度をコントロールしましょう。
日焼けしてしまった本の修復方法
保管に気をつけていても、うっかり本を日焼けさせてしまうことがあります。
紙ヤスリを使うと、本の上下部分の天地と開く部分の小口をキレイにすることができます。
【手順】
- 新聞紙を広げます。
- 本をギュッと抑えながら上下部分と開く部分に紙ヤスリを当て、紙の向きに沿ってかけます。
- 本についた粉を振り落とします。
【ポイント】
- 紙ヤスリをかけるときは、150~400番で削ってから、目が細かい800~1200番を使うとキレイに仕上げることができます。
大切な本を保管する時の注意点
本を保管するときに気をつけたいことには、どんなことがあるのでしょうか。
本の選別
本はこれからも増えていきます。
持っている本を全部保管しておくと、その時は余裕があっても場合によってはすぐに保管場所が足りなくなってしまう可能性があります。
今後読む可能性が低い本は処分するようにしましょう。
保管する量
場所には限りがあります。
保管場所に、できるだけ本を詰め込んでしまうと通気性が悪くなり本を傷めてしまう原因にもなります。
保管場所に置く本は8割までにしておくと、通気性も良くなります。
定期的にチェックする
保管した本を保管場所から1度も出していないということはありませんか。
ずっとそのままにしていると、本にシミやカビが発生していることがあります。
定期的に保管してある本を出して虫干しをすると、本の湿気を取ることができます。
またシミやカビなどが本についている場合は、保管方法が良くないので見直すようにしましょう。
本棚の本の上手な保管方法 さいごに
長期間本に紫外線を当ててしまうと日焼けするだけでなく、紙の強度も悪くなってしまいます。
本棚を置くときは直射日光があたらない場所を選びましょう。
どうしても日に当たる場所に本棚を置くしかない場合は、遮光カーテンを引く・ブックカバーをかけるなどで紫外線対策を行ってください。
お気に入りの本を良い状態で長く保つように保管してみましょう。