電動アシスト自転車や電動自転車には、ペダルを動かすためのモーターが搭載されています。
このモーターを動かすためのバッテリーも必要となります。
電動アシスト自転車・電動自転車の利用が増えてきたのと同じくらいにバッテリーの盗難も増えています。
電動アシスト自転車・電動自転車の盗難防止対策や知っておきたいルールなどを紹介します。
電動自転車の気になる盗難/盗られるのはバッテリー?
警視庁によると、2023年6月までに東京都内で発生した電動自転車(電動アシスト自転車含む)のバッテリー盗難件数は約200件以上で、特に6月は78件と急増していました。
盗まれた電動自転車のバッテリーは転売されていることが多く、海外で密売されていることもあります。
電動自転車のバッテリーは約4年で寿命をむかえ、交換する必要があります。
交換用のバッテリー価格は約3~5万円と高価であることから、安く抑えようとフリマサイトで購入する人もいます。
そのため、盗んだバッテリーをフリマサイトで出品されることが増えています。
電動自転車の盗難防止策いろいろ
電動自転車の盗難で1番被害の多いバッテリーを守るための対策を紹介します。
● その1
バッテリー盗難の原因として1番多いのは、カギのかけ忘れです。
電動自転車のバッテリーと後輪のカギが同じになっていることがあります。
そのためカギをかけ忘れたままにしておくと、そのカギを使って数分で簡単にバッテリーを取り外すことができます。
ちょっとだけの駐輪でも、簡単に盗めるので、どんな時でもカギをしっかりと施錠しましょう。
● その2
バッテリーそのものにカギをかけておくとこも有効です。
いくら施錠してあっても、鍵穴を壊してバッテリーを盗む手口もあります。
二重ロックにしておけば、盗むのに手間がかかると思わせることができます。
● その3
駐輪場などに長時間停めている間にバッテリーが盗まれてしまうことがあります。
なので、長時間電動自転車に乗らない場合は、バッテリーを車体から外して保管しましょう。
またバッテリーは高温に弱いので、外して涼しい場所に保管しておくことで寿命が短くなることを防ぐメリットもあります。
● その4
自転車にカバーをかけておけば、一目で電動自転車かどうか判断がつきにくいだけでなく雨風から車体を守ってくれます。
電動自転車乗る前に知っておきたいルール
電動自転車・電動アシスト自転車には、それぞれ守らなければいけないルールがあります。
電動自転車
電動自転車は自転車ではなく、「ペダル付原動機付自転車」というバイクになります。
そのため、以下の項目に適していないと道路で運転することはできません。
・ ナンバープレートをつける
区市町村税条例で定めたナンバープレートを車体の後ろによく見えるようにつけます。
・ 原付または、普通自動車運転免許証を携帯する
運転免許証がないと、電動自転車を運転することはできません。
・ 保安基準を満たした装置がついている
前照灯・制動灯・番号灯・後写鏡・方向指示器・警音器などを装備しておく必要があります。
・ 自賠責保険を加入しておく
自動車損害賠償責任保険、または自動車損害賠償責任共済の加入が必要となります。
【交通ツール】
・ ヘルメットは着用する
・ 左側の車道を通行する
・ 歩道、または自転車専用道路を走行してはいけない
電動アシスト自転車
電動アシスト自転車にはモーターがついていますが、ペダルをこがないと前へ進めないようになっているため、「自転車」と同じルールが適用されます。
・ 運転免許証は必要ありません
・ ヘルメット着用は努力義務となります
【歩道を通行するための条件】
・ 歩道に「普通自転車歩道通行可」と示す標識がある
・ 13歳未満の子ども・70歳以上の高齢者・身体の不自由な人が自転車を運転している
・ 道路工事で車道の左側を走行することが困難である
・ 安全を確保するためにやむを得ないとき
条件を満たしていても、自転車で歩道を通行するときは以下のルールを守る必要があります。
・ 指定されている自転車走行部分を使う
・ 自転車走行部分の指定がない場合は、歩道の中央から左寄りで徐行する
・ 歩行者の通行の妨げになる場合は、一時停止する
・ 歩行者が多い場合は、自転車から降りて押して歩く
電動自転車の盗難 さいごに
電動アシスト自転車、または電動自転車のバッテリーの需要があるため、盗んで転売することが多くなっています。
バッテリーは電動自転車には欠かせない重要な部品なので、盗まれないように、しっかりと対策をしておきましょう。
♪ 最近街でも見かけるようになったキックボード。でもキックボードについてはよくわからない、というときはこちらをご覧いただければと思います。