お祝いや歓迎・別れのときなど、様々な場面で花を贈ることがあります。
いつから人は花を贈るようになったのでしょうか。
何気なくやっている気名を贈る時の行為が間違いだったりすることもあります。
花を贈ることについてちゃんと理解するために花を贈る意味や花を贈るときのマナーなどをまとめてみました。
目次
なぜ人は花を贈るのか?花を贈る意味
花を贈るという行為は、相手に感謝や応援・愛情・思いやりなどの気持ちを伝えるためという意味があるといわれています。
例えば、
- 誕生日の時は生まれてきてくれたことを祝う
- 結婚の時は2人の門出を祝う
- カップルや夫婦の記念日の時は愛情を伝える
- お見舞いの時は元気になって欲しい
- 送別の時は今までの感謝
などの意味が込められています。
花を贈る習慣はいつから?
ヨーロッパでは古くから花を贈る習慣はありましたが、日本で花を贈るようになったのは第二次世界大戦後、西洋文化が日常に取り入られるようになってからです。
日本では礼儀の時に、天皇が公卿の冠に花を挿し与えたため、一般の人たちには花は恐れ多いものであるという印象を受けたそうです。
そのため、花を贈る文化が根付くことがなかったといわれています。
花を贈る時に知っておくべきマナー
自分の好きな花だから、見た目がキレイだからと相手に花を贈っても、場合によっては失礼にあたることがあります。
花を贈るときに気をつけたいマナーにはどんなものがあるのかを紹介します。
花言葉を調べる
見た目がキレイな花でも、花言葉がネガティブな内容になっていることがあります。
黄色のバラには「愛情の薄らぎ」、黒いバラには「憎しみ」、クロユリには「呪い」などの花言葉があるので、事前に調べておくことが大切です。
本数に気をつける
花束で贈るとき、花の本数が4本・9本・13本にならないようにしましょう。
4・9・13は縁起の悪い数字となっています。
また花束は奇数になるようにまとめると良いといわれています。
結婚祝いの場合、花束の本数を偶数にしてしまうと割り切れてしまうため、別れを連想させてしまいます。
特にバラには花言葉だけでなく本数にも意味があるので気をつけてください。
お見舞いの花
植木鉢の花は根がはっていることから、「寝ついてしまう」を連想してしまい病気やケガが長引いてしまうという意味になってしまいます。
また植木鉢の花の他に、菊や白い花は死者を弔う花として葬儀で使われている、椿は花がポトリと落ちてしまうことから死のイメージが強い、シクラメンは「死」と「苦」を連想する名前であることから、お見舞いの花には適していません。
花を贈るタイミング
誕生日や記念日など大切な日に花を贈る場合は遅れないように、出産祝い・引っ越し祝いの場合は環境が落ち着いてからなど、相手の状況を考えて贈るようにしましょう。
贈った人の負担にならないようにする
花を貰った人は、しばらく世話をする必要があります。
豪華すぎる花となると、世話が大変になってしまいます。
小さめの花束とプレゼントをセットにするなど、贈った人の負担にならないようにしましょう。
花の色
贈る目的によって、適していない花の色があります。
- 新築祝い
赤い花は火または火災をイメージさせてしまうため、適していません。
赤い花を入れたい場合は他の色をメインにして、添えるように入れると良いでしょう。
- 結婚祝い
赤いバラは恋人に贈る花、黄色いバラは「嫉妬」という花言葉があるため結婚祝いには適していません。
- 母の日
黄色いカーネーションには「軽蔑」という花言葉があるので良くありません。
また白いカーネーションは亡くなった母へ贈る花となっています。
- 贈るまで美しい状態を保つ
贈るときに花がしおれている、傷んでいることは相手に失礼になります。
贈るまでに花を美しい状態に保つために、涼しくてエアコンの風が当たらない場所で保管するようにしましょう。
花束の場合は立てておくと負担がかかりません。
- 花の香り
ユリなど香りの強い花を飲食店の開店祝いとして贈ってしまうと香りが邪魔になってしまいます。
また産後は体調が不安定になっているため、強い刺激を与えてしまうので適していません。
花を贈る事の意味 さいごに
花を贈ることは、相手へ感謝や応援・祝うなどの気持ちを伝えることです。
そのため花を贈るときには、花言葉や色・香り・本数などに気をつけないと相手に不快な思いをさせてしまいます。
目的や花言葉をしっかりと確認してから、花を贈るようにしましょう。