インスタントコーヒーとドリップコーヒーは粉末状にしたコーヒーにお湯を注ぐという共通点があります。
しかしインスタントコーヒーは粉末状にしたコーヒーをお湯に溶かす、ドリップコーヒーは粉末状にした珈琲にお湯を注ぎ抽出するという違いがあります。
またインスタントコーヒーを美味しく淹れるコツとは?他にもアレンジ方法などをご紹介。
目次
コーヒーのインスタントとドリップとの違いとは?
インスタントコーヒーとドリップコーヒーとは、どんなものでしょうか。
インスタントコーヒー
抽出した液体のコーヒーから水分を飛ばして粉末状に加工してあります。
お湯を注いだときの熱で粉末が溶けて液体のコーヒーに戻るようになっていますよ。
値段が安く、どこでもすぐに飲めるというメリットがあります。
インスタントコーヒーの製造方法には、フリーズドライ・スプレードライ・アグロマートの3種類があります。
- フリーズドライ製法
液体のコーヒーを1度冷凍させてから細かく砕きます。熱にかけないため、コーヒーの香りと風味を保つことができますよ。しかし手間がかかるため、値段が高くなります。
- スプレードライ製法
液体のコーヒーを霧状にしてから高温で乾燥させるので、1度に大量のインスタントコーヒーをつくることができます。値段は安くなりますが、コーヒーの香りが飛んでしまい物足りなく感じることがあります。
- アグロマート製法
スプレードライ製法で作ったコーヒーの粉末を水蒸気と一緒に真空の筒に入れて乾燥させてあります。スプレードライ製法より粒子が大きくなり、水に溶けやすいためアイスコーヒーに使われています。
ドリップコーヒー
粉状にしたコーヒー豆をフィルターに入れて、お湯を注いで抽出させたコーヒーです。
ドリップには「落ちる」・「滴る」という意味があり、コーヒー豆にお湯を注ぎ滴り落ちるように抽出させるために名付けられたといわれています。
お湯の温度や注ぐスピード・蒸らす時間などを調節することができるので、自分好みの味を楽しめます。
インスタントでも珈琲を美味しく淹れるコツ
インスタントコーヒーはお湯で溶かすだけで手軽にコーヒーを味わうことができますが、ひと手間加えるとインスタントコーヒーが美味しくなります。
水で練る
カップにインスタントコーヒーと水を入れて、ダマがなくなるまで良くかき混ぜてからお湯を注ぎます。
インスタントコーヒーにはデンプンが含まれていて、お湯を注ぐとデンプンが固まりダマになることで粉っぽい味になります。
水で良く練ることでデンプンが溶け、コーヒーの風味を感じやすくなるといわれています。
お湯の温度
インスタントコーヒーに熱湯を使うと、苦味成分が強く出てしまいます。
80度から90度のお湯を使いましょう。
乾煎り
インスタントコーヒーをフライパンで乾煎りすると香ばしさが加わります。
インスタントコーヒーの色が少し変わったら乾煎りは終了です。
インスタントコーヒーの量が少ないときは焦げつきやすいので注意してください。
数回に分けて注ぐ
一気にお湯を注いでしまうとインスタントコーヒーが溶けずに表面に浮き上がるだけでなく、カップの縁に粒となって固まってしまいます。
お湯をカップの3分目まで注いだら、インスタントコーヒーをお湯に馴染ませるためにスプーンでゆっくりかき混ぜます。
カップの8分目までお湯を追加してから、スプーンでかき混ぜたら完成です。
鍋で煮る
鍋に水とインスタントコーヒーを入れ、火にかけながら菜箸でかき混ぜます。
表面に泡が立ち始めたら火からおろし、カップに注いだら完成です。
インスタントコーヒーを美味しく飲める温度は80度から90度なので、沸騰する前に火から下ろすことが重要です。
インスタントコーヒーでアレンジの楽しみ方
砂糖やミルクだけでなく身近な調味料や食材などを加えることで、いつもと違うインスタントコーヒーを味わうことができますよ。
塩
一つまみ加えることでインスタントコーヒーの風味が引き立ち、酸味が旨味に変わります。
ブラックペッパー
一つまみ加えるとピリッとした刺激のあるインスタントコーヒーを味わうことができます。
練乳
甘さと濃厚なミルク感が加わりマイルドな味になり、ベトナムコーヒー風に仕上がりますよ。
インスタントとドリップとの違いや美味しく淹れるコツ さいごに
インスタントコーヒーは手軽、ドリップコーヒーは自分好みの味を作り出せるメリットがあります。
インスタントコーヒーは一手間加えると美味しく仕上げることができます。
また身近なもので、いつもと違う味を楽しむことができます。
いろいろ試してみてオリジナルインスタントコーヒーを味わってみましょう。
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