成人式や結婚式などで着物を着た時の履物といえば草履ですね。
しかし普段から履き慣れていないので足が痛くなって大変だったということがありませんか。
足に負担をかけない草履を選ぶポイントには何があるのでしょうか。
草履を選ぶ時のポイントや足が痛くならない草履での歩き方などを探してみました。
目次
草履の選び方のポイントは?
草履にはフォーマルとカジュアルの2種類があり、見た目が違います。
フォーマルな場面で草履がカジュアルなものだと悪目立ちしてしまいます。
フォーマル草履とカジュアル草履には、どんな違いがあるのでしょう。
草履は台と鼻緒で構成されていて、台は足の裏が接する面のことを天、地面と接する面を底、側面を巻と呼んでいます。
台に差し込まれている鼻緒の親指と人差し指で挟む部分のことを前坪(まえつぼ)と呼ばれています。
草履を選ぶ時に、フォーマルかカジュアルか?
着物に合わせて選ぶことが大切です。
フォーマル草履
台の高さが約5~7cmあり、鼻緒には唐織や錦織などが使われていて、刺繍の入っていることもあるので高級感が出ています。
色の種類は、金色・銀色・白色となっています。白っぽい色でも大丈夫です。
カジュアル草履
台の高さが約3~5cmあり、鼻緒には縮緬(ちりめん)やベロア・織物などが使われています。
色の種類は、薄い色から濃い色までと幅広くあります。
どんな目的で着物を着るのかでフォーマル草履・カジュアル草履のどちらかを選びましょう。
草履の選び方 サイズで美しさが違う?!
着物姿を美しく見せるためには草履のサイズが重要になります。
草履のサイズは踵が約1~2cm台からはみ出すくらいが良いといわれています。
踵が台から少しはみ出すことで、鼻緒と指の間に隙間ができるので鼻緒擦れを予防することができます。
また草履の幅は足の小指が少しはみ出るくらいのサイズで履くのが着物姿を美しく見せることができるそうです。
しかし普段から着物を着ることが少ないと、当然草履を履く機会も少ないため踵がはみ出た履き方では歩きづらく、場合によっては痛みを感じてしまうことがあります。
草履を履き慣れていない人は、踵がほんの少しのだけはみ出るようなサイズを選ぶといいですよ。
ただし、踵がスッポリと台に収まるようなサイズを選ぶと着物姿が野暮ったく見えてしまうので注意しましょう。
草履で痛くならない歩き方のコツ
草履での歩き方は足首を返しすぎず、前へ蹴り出すようにします。
歩幅は小さく、草履は引きずるようにして歩くと指が鼻緒で擦れてしまうことを減らすことができます。
つま先立ちのように重心をつま先の方へ持っていくことが足を痛めることなく歩くコツです。
また、つま先は外へむけずに少し内側に向けるといいですよ。
草履で歩く時にパタパタと音をたてるのは美しくないので、音を出さないように静かに歩きましょう。
草履を履く時に気をつけたいこと
草履で足を痛めないためには履く時にも注意する必要があります。
鼻緒をほぐす
履く前に鼻緒をほぐしておくと中の型紙が柔らかくなります。
新しい草履を履いて足が痛くなるのは鼻緒が足になじんでいないことが原因となっています。
鼻緒と指の間に隙間を残す
鼻緒と指の間に指1本入るくらいの余裕を持たせて履きましょう。
鼻緒の奥に指を入れすぎてしまうと、前坪に肌があたり鼻緒擦れになってしまいます。
斜めに履く
草履は板の中心に穴が開けられているので、足を真っ直ぐにして履くと前坪に指の間があたり擦れやすくなってしまいます。
草履の中心線から少しずらして、踵を内側にして斜めに履くと鼻緒擦れを防ぐことができますよ。
足が痛くなった時の対処方法
気をつけていても足が痛くなってしまうことがあります。
そうなってしまった時の対処方法を紹介します。
・ばんそうこう
足の指の間・足の甲に貼っておくと、ガーゼ部分がクッションになります。
歩いているうちに剥がれてしまうこともあるので、少なくても4枚くらい準備しておくといいですよ。
・白色ワセリン
白色ワセリンは医薬品として使われていて、傷口を保護してくれます。
鼻緒擦れでダメージを受けた場所に塗り込むと、スベリが良くなり皮膚を守ってくれます。
草履選びのポイント さいごに
スニーカーやサンダルは足首を返し踵からしっかりと地面を踏みしめて歩くため、草履を履いた時に同じ歩き方をすると足が痛くなるので注意しましょう。
草履にはフォーマルとカジュアルがあるので間違えないように注意しましょう。
着物の柄や自分の足のサイズに合った草履を選んで、和装を楽しんでみてくださいね。
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