夏の強い日差しから体を守る道具として日傘があります。
日傘は強い日差しを遮るだけでなく、紫外線をカットしてくれます。
日傘による紫外線カット効果は、どれくらいあるのでしょうか。
また、まだ効果があるのかは目に見えないのでそれを確認するには?
日傘の紫外線カット効果や日傘の寿命・紫外線カット効果の確認方法などを紹介します。
日傘のUVカット効果とは?
生地
日傘には紫外線を吸収、または反射する働きのある生地が使われています。
主に天然素材とポリエステルが使われていますが、紫外線カットに効果があるのはポリエステルの生地になります。
色
白色は紫外線を反射、黒は紫外線を吸収するといわれています。
生地に紫外線をカットするための薬剤が塗ってあるので、効果の差はないといえます。
最近では、外側には白色やあかるい色、内側には黒色の生地を使ってしっかりと紫外線対策されている日傘や、黒ではない日傘もあるそうです。
日傘を使うタイミング
日傘を使う具体的なタイミングを紹介します。
朝
紫外線の量は少ないですが、昼に近い時間帯になると紫外線の量は増えていきます。
肌が心配なら日傘を使うようにしましょう。
紫外線量は少ないですが、それでも夏場は昼に近い時間帯になるほど紫外線が増えていきます。
お肌のことを考えると、日差しが弱い時間帯でも、日傘を差しておくと安心です。
昼
最も太陽が高く、紫外線の量も多くなる時間帯です。
外出するときは必ず日傘を使いましょう。
夕方
日差しは弱くなりますが、紫外線は降り注いでいるので油断はできないので、心配なら日傘を使いましょう。
紫外線とは
地上に届く太陽光の1つで人間の目では見ることはできない光です。
また強いエネルギーがあり、物質に化学的な変化を起こすという特徴があります。
【紫外線の種類】
紫外線は、波長が長い順にUV-A・UV-B・UV-Cの3種類があります。
- UV-A
波長が長く皮膚の奥深くまで到達することで、真皮にあるコラーゲンが破壊されシワやたるみの原因になります。
また目の奥にある水晶体・網膜に到達するので、白内障の原因になると考えられています。
すぐに影響が出るわけではありませんが、長い時間をかけて症状が出てくるという特徴があります。
- UV-B
ほとんどは大気圏で吸収されますが、一部は地表に到達します。
UV-Aと比べると波長が短いので、皮膚の奥深くまで到達する心配はありません。
しかし、皮膚の表面に強く作用し細胞を傷つけることで炎症を引き起こします。
これがシミやソバカスなど肌トラブルの原因となります。
- UV-C
大気圏で全て吸収されるので、地表に届くことはありません。
日傘の寿命はどのくらい
日傘には、UVカット素材とUVカット加工の2種類があり、それぞれの寿命に違いがあります。
- UVカット素材
生地にはUVカットができる素材が使われています。
生地そのものに紫外線をカットする働きがあるため、生地が破れる・日傘の骨が壊れたなど使用不可になるまで長く使うことができます。
- UVカット加工
生地表面にUVカット剤がコーティングされています。
そのため約2~3年で、UVカット剤が剥がれてしまい、効果が低下してくるそうです。
紫外線対策をしっかり行い場合は、約3年を目安に買い替えるようにしましょう。
日傘のUVカット効果を確認する方法
UVカット効果を確認する明確な方法はありませんでした。UVカット素材が使われている日傘の効果は長く持つので、生地が破れる・骨が壊れるなど日傘として機能しなくなったときが買い換え時期となります。
一方、UVカット加工の効果は約3年といわれているので、見た目が良くても買い替えた方が良いでしょう。
- 日傘の買い換え時期の目安
以下のような状態になっていたら、買い換えの時期がきたと思ってください。
- 生地が破れた
- 生地の色が褪せた
- 生地にシミ・カビが生えている
- 骨が歪んでいる・折れている
- スムーズに開閉ができない
- 日傘の手入れ方法
- 日傘が濡れている場合は、陰干しにしてしっかり乾かしましょう。
- 汚れが気になる場合は、中性洗剤を薄めてから布に含ませ拭き取ります。
- 生地の劣化や骨が歪まないように、直射日光の当たる場所で保管しない。
日傘の効果と確認方法 さいごに
日傘は涼しい場所を作るだけでなく、紫外線をカットして皮膚を守ってくれます。
UVカット素材の日傘は長く使うことができますが、UVカット加工は約3年で効果がなくなるといわれているので、購入するときにチェックして、お気に入りの日傘を探してみてはいかがでしょうか。