カーテンは室内を飾るだけでなく、外から室内が見えないようにする・日差しや音の出入りを抑えるなどの役割があります。
日本には障子があったのでカーテンはいらなかったのでは?
と考えると現在のように窓にカーテンを吊るすようになったのはいつから、どこで誕生?と気になり調べてみました。
また種類などもいろいろあるのでまとめてみました。
カーテンの起源は?いつどこで誕生したもの?
カーテンは古代エジプトで誕生したといわれています。当時のカーテンは、動物の皮を入り口にかけてドアの代わりにしていたそうです。
布が作られるようになってからは、ベッドを囲むために天井から吊した天蓋カーテンとして使われるようになりました。
15世紀頃になると、建物の窓にガラスが使われるようになりました。
当時ガラスは貴重で高価だったので、窓にガラスを取りつけられるのは貴族たちだけでした。
貴族たちは窓ガラスを飾るためにカーテンを使うようになりました。
17世紀頃では、金銀糸を織り込んだ豪華な生地を使った重厚なデザインのカーテンが貴族たちの間で使われるようになりました。
18世紀になると、曲線をふんだんに取り込む・カーテンの裾をスカップラインにする・縁飾りなどを施した床に引きずるような丈のあるゆったりとしたカーテンへと変わっていきました。
その後フランス革命の影響によって、様々なスタイルが取り入れられるようになりました。
カーテンの歴史 日本では
日本にカーテンが伝わってきたのは、江戸時代頃だといわれています。
しかし、日本の家屋には障子があったため、カーテンはすぐに使われることはありませんでした。
明治時代で使われるようになりましたが、輸入品でとても高価なものだったので裕福な人たちだけが使っていたようです。
大正時代になると、国内でもカーテンが作られるようになりました。
洋風建築が建てられるようになったことから上流階級で徐々に広まっていきました。
昭和30年代では団地ブームによって一般家庭でもカーテンが使われるようになり、昭和40年代では遮光や防音などの機能を備えたカーテンが登場しました。
現在ではカーテンの種類が増え、機能性の高いカーテンも作られるようになりました。
カーテンの種類いろいろ
カーテンといっても、タイプや機能によって種類が分かれます。
主なカーテンの種類を紹介します。
ドレープカーテン
厚手の生地にヒダのあるカーテンで、一般的に使われています。
レースカーテン
薄いレース生地のカーテンです。
ドレープカーテンと合わせて使うことが多く、昼間はドレープカーテンを開けてレースカーテンだけにしておくと室内を外から見えにくい状態で光を採り入れることができます。
カフェカーテン
つっぱり棒にカーテンを引っかけます。
取りつけ・取り外しが簡単で、カーテンレールが取りつけにくい小窓に使われることが多いです。
シェードカーテン
ローマンシェードとも呼ばれていて、上げ下げすることでカーテンの開閉ができるようになっています。
ロールスクリーン
ロールカーテンとも呼ばれていて、布をクルクルと上へ巻き上げるカーテンです。
ヒダがないので、スッキリとした印象を与えることができます。
遮光カーテン
黒い糸や樹脂などを練り込むなどで特殊加工した生地で作られたカーテンです。
日差しが入ってきても遮光してくれるので、日中でも睡眠を取りたいときにオススメです。
採光カーテン
室内にほんのりとした柔らかな光を採り入れることができるカーテンで、コットンやリネンなど天然素材が使われています。
遮光カーテンだと目覚めが良くない、朝日で目覚めたい人にオススメです。
UVカットカーテン
紫外線をカットしながら光を採り入れることができるカーテンです。
肌だけでなく、家具や本など紫外線を当てたくない場所に使えます。
断熱カーテン
外の熱を反射して室内へ入ってこないようにするカーテンです。
夏の暑さだけでなく、冬の寒さにも対応することができます。
冷暖房効果もあるので、節電対策にもなります。
遮像カーテン
昼でも夜でも外から室内が見えにくくしてくれるカーテンです。
室内で電気をつけても、外からはシルエットが分かりづらくなっているのでプライバシー保護になります。
遮音カーテン
生地の裏側に特殊加工してあり、室内の音が漏れにくいようにしたカーテンです。
外からの騒音も入らないようしてくれます。
カーテンの歴史と種類 さいごに
カーテンが日本に伝わってきたのは江戸時代ですが、日本特有の家屋だったことからすぐに使われることはありませんでした。
建物が洋風化したことによって、日本でもカーテンを使うのが当たり前になってきました。
カーテンの種類は豊富にあるので、自分の部屋に適したものを選んで室内をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。