暑くなってくると、様々な虫たちの活動が活発になってきます。
ダニもその1つで、痒いのもたまりませんが種類によってはアレルギーや感染症を起こすことがあります。
そんなダニなんとかしたいですね。
ダニの種類や特徴・駆除方法・刺されたときの対処法・予防策などしらべたのでまとめてみました。
お役に立てていただければと思います。
目次
身近なダニの種類や特徴は?
- ヒョウヒダニ(チリダニ)
体長が約0.2~0.4mm、色は乳白色のダニです。
ホコリや人のフケ・アカ・汗などをエサにしていて、フケ・アカ・汗の1gで約300匹のヒョウダニが生息することができます。
刺されることはありませんが、アトピー性皮膚炎やぜんそくの原因物質として注目されています。
畳やじゅうたん・寝具類などに潜んでいるといわれています。
また気温が20~30度、湿度が50~60%の高温多湿の場所を好みます。
- コナダニ
体長が約0.3~0.5mm、色は乳白色のダニです。
砂糖や味噌・削り節・煮干し・チーズ・チョコレートなどの食べ物や医薬品・ワラなどをエサにしていて、後部辺りから太い毛が生えています。
刺すことはありませんがコナダニが大発生すると、捕食するツメダニが増殖し人を刺します。
- ツメダニ
体長が約0.7~0.8mm、色は淡黄橙色のダニです。
ヒョウダニやコナダニ・小昆虫などをエサにしています。
人に接触すると、皮膚を刺して痒みを与えます。
刺された瞬間は痛みや痒みはありませんが、約6~7時間後になると痒みや発疹が発生します。
痒みの症状は個人差があり、2~3日で治まっても痒みがぶり返すことがあります。
- イエダニ
体長が約0.5~1.0mm、色は淡灰色のダニです。
春または秋頃になると大発生することがあります。
ネズミに寄生するので、家に侵入されるとイエダニの被害に遭うことがあります。
皮膚の柔らかい場所に刺されると、激しい痒みに襲われ場合によっては長く続くことがあるそうです。
簡単にできる室内のダニの駆除方法とは?
ダニの侵入を防ぐことは難しいので、増殖させないようにダニの苦手な環境を作ることがポイントとなります。
掃除
ダニのエサとなるホコリや髪の毛・剥がれ落ちた角質・ペットの毛などは、すぐに溜まってしまうので定期的に掃除機をかける、汚れは拭き取るなどこまめに掃除をするようにしましょう。
洗濯
ダニを死滅させることはできませんが、アレルギーの原因となる死骸やフンなどを洗い流すことができます。
コインランドリー
ダニは熱に弱く、60度以上の熱を当てると一瞬で、50度の熱を約30分当てると死滅させることができます。
布団に潜んでいるダニを退治したくても布団乾燥機がない、または布団乾燥機にダニ対策機能がないのであれば、コインランドリーの乾燥機を使ってみましょう。
コインランドリーの乾燥機は約70度に設定されている機種が多くあるので、ダニを死滅させるには効果的です。
乾燥機にかけた後は、掃除機を使ってダニの死骸を取ってください。
換気
雨が良く降る時期でも、なるべく窓を開けて換気するようにしましょう。
屋内は外と比べて湿度が高いことが多いため、風を通すことが重要となります。
ちなみに湿度は約65%が目安となっています。
除湿機
窓を開けて換気をしても、押し入れやクローゼットなど風を通すことが難しい場所があります。
そういう時は除湿機を使って湿度を下げるようにしましょう。
暖房と加湿器によって室内が暖かくなっているとダニが繁殖しやすい環境になっているので、湿気を取ってください。
殺虫剤
燻煙剤(くんえんざい)がダニに効果があると有名です。
燻煙剤は1回で部屋の隅々まで殺虫成分を行き渡らせることができます。
ただし使用時は、薬剤がかからなように寝具や食品・家電・観葉植物などにカバーをかける・ペットを避難させておくなど事前準備をしておく必要があります。
燻煙剤の他にはスプレータイプやノズルタイプなどがあるので、製品の使用方法を確認して使うようにしてください。
防虫剤
ダニを寄せ付けない防虫剤があります。
殺虫剤と比べて成分が弱いタイプや同じ成分でも含有量が少ないタイプがあるので、製品の使用方法を確認して使うようにしてください。
ダニにさされたら?予防策と対処法
ダニの種類によって、対処法が違ってきます。
ツメダニ・イエダニの場合
お腹や太ももの内側・脇・二の腕など服で隠れている部分が刺されやすく、強い痒みとともに赤いブツブツが出てきます。
場合によっては、数日から1週間以上痒みが続くことがあるそうです。
市販の痒み止めでもいいですが、痒みが強く皮膚に赤みや腫れなどの炎症が見られる場合は、掻きすぎて傷になる前に強い抗炎症作用のあるステロイド外用剤(塗り薬)を使用しましょう。
気になる症状や改善が見られない場合は、皮膚科を受診してください。
マダニの場合
痛みや痒みなどの自覚症状がないため、吸血されマダニがかなり大きくなってから気づくことが多いそうです。
吸血しているマダニを無理に引き剥がそうとすると、口器が皮膚に残る場合があります。
また、くっつているマダニの腹部をつまむと、体液成分が皮膚に逆流してしまう恐れもあります。
むやみに触らずに、必ず医療機関で受診してください。
【予防策】
ツメダニ・イエダニを予防するには、こまめに掃除・換気をすることが大切です。
マダニの場合は、外で刺されることがあるので肌を露出しない服装にして、帰宅後は服や肌にマダニがついていないかをしっかりとチェックしましょう。
身近なダニの予防や対処法 さいごに
ダニはとても小さな虫なので、いつ家に入ったのか気づきにくいです。
なので、ダニに刺されないようにするには、エサとなるホコリや髪の毛・角質などを掃除する・換気をすることが重要となります。
マダニは刺されたら自分で処置をせずに、必ず医療機関を受診してください。