夏の暑い日や口をサッパリしたいときにソフトクリームを食べたいと思うことがありませんか。
日本ではいつからソフトクリームが食べられるようになったのでしょうか。
ソフトクリームはいつできたのか?発祥や作り方が知りたくて調べてみました。
またアイスクリームとの違いなどを紹介します。
ソフトクリームとアイスクリームの味の違いのわけとは
ソフトクリームとアイスクリームの原料には違いがないので、味の違いはありません。
ソフトクリームとアイスクリームの違いには温度があります。
アイスクリームは、製造されてからマイナス30度で急速冷凍してからマイナス25度から30度で保管されます。
一方、ソフトクリームは製造されてからマイナス5度から7度で保管されているためアイスクリームよりも滑らかな口当たりを楽しむことが出来ます。
そんな舌触りで味が違うと感じるのでしょうか。
ソフトクリームはいつからある?発祥は
ソフトクリームとアイスクリームの発祥は中国であるといわれています。
中国では紀元前2000年頃から家畜の乳しぼりが行われていました。
牛乳を長時間煮てから雪で冷やし、糊のようにした氷菓が始まりといわれています。
当時の牛乳はとても貴重なものだったので、作られた氷菓は大金持ちのシンボルだったそうです。
1295年にマルコ・ポーロが書いた「東方見聞録」によると、北京で出会った氷菓の製法をイタリアに持ち帰ったそうです。
この「東方見聞録」によって、中国の氷菓の製法がヨーロッパに広まっていきました。
16世紀中ごろ、イタリアの大学教授であるマルク・アントニウス・ジマラが、火薬の原料である硝石が水に溶ける時に発生する吸熱作用によって温度が下がることを発見しました。
イタリアではワインを冷やすために使われていました。
また硝石に氷を加えることで物を一気に冷やせる技術が開発され、飲み物を凍らせることに成功しました。
この成功によって、雪がなくても氷菓を作ることができるようなりました。
1720年、イタリア人の菓子職人であるフランソワ・プロコープが、1686年パリにオープンした「カフェ・プロコープ」でホイップクリームを凍らせた「グラス・ア・ラ・シャンティ」や卵を使った「フロマージュ・グラス」などを考案し、乳成分が多く含まれたアイスクリームが誕生しました。
1846年、アメリカ合衆国の主婦であるナンシー・ジョンソンが樽の中に氷・塩・アイスクリームの材料を混ぜ合わせた液体を入れて作る「手回し式アイスクリームフリーザー」を発明しました。
この発明によって、一般家庭でも手軽にアイスクリームを作られるようになりました。
ただ今のようなしっかりと固まったアイスクリームよりソフトクリームに近いものでした。
19世気になり冷凍技術が急速に進歩したことで、アイスクリームは大きな工場で製造されるようになり、広く販売されるようになります。
1931年アメリカ合衆国で、作りたてのアイスクリームを手渡せるようにと「オートマティック・ソフトサーブマシン」が考案されました。
この機械の誕生によって現在のソフトクリームが誕生したそうです。
日本にソフトクリームが登場したのは1951年で、明治神宮で行われた進駐軍のカーニバルでコーンカップに盛りつけられたソフトクリームが販売されました。
その後、百貨店の食堂や喫茶店などでソフトクリームが販売されるようになりました。
美味しいソフトクリームの作り方
自宅でも簡単にソフトクリームができるレシピを紹介します。
【作り方】
- 鍋に牛乳(50ml)を入れ、75度になるまで温めます。
- 牛乳が温まったら、ゼラチン(5g)を加えて溶かします。
- 砂糖(60g)を加え溶けるまで混ぜ合わせます。
- 金属製のボウルに牛乳(200ml)・生クリーム(150ml)を入れます。
- ゼラチンと砂糖を溶かした牛乳を加えて混ぜ合わせます。
- バニラエッセンス(適量)を加えます。
- ひとまわり大きめのボウルに氷(500g)・塩(250g)を入れ、材料の入ったボウルをのせます。
- 泡立て器で材料をゆっくりかき混ぜながら冷やします。
- 約10分でとろみが出てくるので、ボウルの底の塊を剥がすようにかき混ぜていきます。
- しっかりと固まってきたら、絞り袋に入れます。
- 器に絞り出したら完成です。
ソフトクリームとアイスクリーム違い さいごに
ソフトクリームとアイスクリームの材料は同じで味に大きな違いはありませんが、冷やす温度によって食感が変わってきます。
ソフトクリームといえば店で食べることが多いですが、家でも作ることができるので挑戦してみてくださいね。
♪ 飲み物にアイスクリームを浮かべた飲み物、〇〇フロートといったり、クリーム○○と言ったりしますが違いは?気になった方は次の記事をご覧ください。