占星術とは星の位置や運行によって人の運勢や社会の動向などを占い方法のことで、現在では星占いとも呼ばれています。
現在では気軽にできる星占いですが、占星術の発祥はいつごろなのでしょう?
また12星座が決められたことや星占いで自分の星座が誕生日によってずれるわけなど調べてみました。
占星術の発祥は?
占星術は、古代バビロニアで行われていた天体観測をもとに国家の盛衰や王家の吉凶を占っていたバビロニア占星術が発祥であるといわれています。
その後ギリシアに伝わり、故人の運勢を占う占星術へと発展してきました。
占星術の種類
占星術には主に3つの種類があります。
西洋占星術
西洋諸国で発展した占星術で、他の占星術と区別するために「西洋占星術」と呼ばれています。
バビロニア占星術がベースとなっていて、占い人の生年月日や出生時間に干しがどの位置にあったのかをホロスコープに描き出し、12星座・月・太陽などの惑星の動きによって性格や才能・人間関係などを占います。
インド占星術
インドやネパール・チベットなどで行われている占星術で、白道上の月の位置に着目したナクシャトラと呼ばれる27の星宿(せいしゅく)で占っていました。
しかし、ヘレニズム時代にギリシアから九曜・十二宮と十二室を用いたホロスコープ方式を取り入れ、ナクシャトラと併用した形になったといわれています。
東洋占星術
平安時代、空海たちが密教の1分野として日本へ持ってきた占星術の1種で、密教占星術・宿曜占星術とも呼ばれています。
インド占星術や天心信仰・陰陽五行説などを取り入れたもので、北斗七星・九曜・十二宮・二十七宿などの天体の動きや七曜の巡りで直日 (ちにち)を決め凶だった場合は、その星の神々を祀ることで運勢を良い方向にします。
星占いの12星座はどうやって決められた?
地球は太陽の周りを1年かけて1周します。
そのため、地球から見た太陽の方向は毎日変わります。
太陽が星の間を通る道のことを「横道」と呼び、そこにある12の星座が星占いで使われるようになりました。
12星座について
- 牡羊座(おひつじ座)
3/21~4/20生まれの星座で、守護星は火星です。
曲がったことが大嫌いで、嘘がつけないという特徴があります。
- 牡牛座(おうし座)
4/21~5/21生まれの星座で、守護星は金星です。
周りが慌てていても落ち着いているので、信頼を得やすいという特徴があります。
- 双子座(ふたご座)
5/22~6/22生まれの星座で、守護星は水星です。
コミュニケーション力が高いため、交友関係が広いという特徴があります。
- 蟹座(かに座)
6/23~7/23生まれの星座で、守護星は月です。
1度心を開くと相手のことを大切にしますが、嫌いになるととことん冷たくなるという特徴があります。
- 獅子座(しし座)
7/24~8/23生まれの星座で、守護星は太陽です。
苦境に陥っても負けない強さがあるため、周りからも一目置かれるという特徴があります。
- 乙女座(おとめ座)
8/24~9/23生まれの星座で、守護星は水星です。
何に対しても几帳面で、細部までしっかり気を配るという特徴があります。
- 天秤座(てんびん座)
9/24~10/23生まれの星座で、守護星は金星です。
知識に対する好奇心が旺盛で学ぶことが大好きで、論理的な思考ができるという特徴があります。
- 蠍座(さそり座)
10/24~11/22生まれの星座で、守護星は冥王星です。
1つのことにとことん集中するタイプで、決めたことは最後までやり遂げるという特徴があります。
- 射手座(いて座)
11/23~12/21生まれの星座で、守護星は木星です。
自分の直感を大切にしていて、「これだ!」と思えば周囲の意見を聞かずに、飛び込んでしまうという特徴があります。
- 山羊座(やぎ座)
12/22~1/20生まれの星座で、守護星は土星です。
夢見がちと思われるような大きな夢を持つことがありますが、本人は本気でしっかり計画を立てて進むという特徴があります。
- 水瓶座(みずがめ座)
1/21~2/19生まれの星座で、守護星は天王星です。
自分の価値観で楽しむため、ペースを乱されることが苦手という特徴があります。
- 魚座(うお座)
2/20〜3/20生まれの誕生星座で、守護星は海王星です。
相手の気持ちを考えられる思いやりがあり、周囲の人を癒してあげられるという特徴があります。
星占いで12星座がずれるのはなぜ?
太陽の通り道である横道を分かりやすくするために30度ずつ12等分して、それぞれに名前をつけたものを「横道十二宮(こうどうじゅうにきゅう)」と呼んでいます。
生まれたとき太陽がいた星座が、誕生星座となりますが、地球の運動によって星座が1つ分ズレてしまっているそうです。
そのため、星座の切り替わりの日付が年によって変わってきます。
占星術の発祥と星占いの12星座 さいごに
占星術とは、太陽や月・惑星たちの動きをもとに運勢や社会の動向を占っていました。
現在でも、その日の運勢を占うなどに使われているので、雑誌や番組などで見てみてはいかがでしょうか。