フライパンは、焼く・炒めるだけでなく、使い方によっては煮物や蒸し物料理にも使える便利な調理器具です。
フライパンはいつ頃誕生したのでしょうか?フライパンの起源や日本のフライパンの歴史など気になる事を調べてみました。そしてフライパンの種類ゆ選び方などもまとめてみました。
フライパンとは?その起源は
食材を焼く・炒めるために使う片手鍋の1つです。
ある程度深さがあるタイプもあり、煮物や揚げ物にも使うことができます。
フライパンはラテン語で、油であげるという意味の「フライゲレ」と浅い鍋という意味の「パティナ」を組み合わせたものが語源となっています。
ローマ帝政時代に使われていた鉄製の平鍋がフライパンの始まりであるといわれています。
フライパンの歴史/日本では
フライパンは、明治時代で西洋料理とともに日本に入ってきました。
大正時代になると、一般家庭でも西洋風の料理を作るようになったことで広まっていきました。
フライパンの種類と選び方
素材や加工方法によって、いくつかのフライパンがあります。
素材
- ステンレス
サビや汚れに強くて丈夫な素材です。
熱伝導率が低いため熱ムラが出やすいという欠点がありますが、保温性が高いので火が通りにくい食材をじっくりと時間をかけて料理する余熱調理に適しています。
- 鉄
高温に強い素材です。
炒め物や中華料理など強火が必要な料理に適しています。
調理中に鉄分が少し溶け出すので、料理と一緒に鉄分の摂取ができます。
- アルミ
軽くて熱伝導率が高い素材です。
軽いため持ちやすく、火力調整がしやすいので初心者でも使いやすいです。
パスタやリゾットを作るのに適しています。
- チタン
軽くてサビに強い素材です。
どんな料理にも使えますが、熱伝導率が悪いため強火で調理する炒め物は時間がかかってしまいます。
- 銅
軽くて熱伝導率が高い素材です。
煮込み料理や卵料理など火加減が重要となる料理に適しています。
また調理中に銅イオンが溶け出すので、殺菌効果があります。
加工方法
- テフロン
フッ素樹脂でコーティングしてあります。
耐熱性が高い・食材がくっつきにくいという特徴があることから多くのフライパンに使われています。
ただし、コーティングが剥がれやすいため注意が必要です。
- ダイヤモンドコート
フッ素樹脂に粒子状のダイヤモンドを混ぜてコーティングしてあります。
フッ素樹脂は剥がれやすいという欠点がありますが、粒子状にしたダイヤモンドを混ぜることで強度が高くなっています。
- マーブルコート
フッ素樹脂に粉状の大理石を混ぜてコーティングしてあります。
耐久性はテフロンより高いですが、ダイヤモンドコートよりは低くなります。
- セラミック
フッ素樹脂は使わず、セラミックでコーティングしてあります。
コーティングした面は白くなっていて、摩擦に強いため傷がつきにくい構造になっています。
選び方
- サイズ
フライパンの標準サイズは直径24cmと26cmとなります。
1~2人分の場合は24cm、3~4人分の場合は26cmが目安となっています。
また1度に料理をたくさん作りたい場合は、28~32cmと大きなフライパンがオススメです。
- 形状
浅型と深型の2種類があります。
浅型は餃子やハンバーグ・お好み焼き・ホットケーキなどの調理に適しています。
深型は食材が飛び散りにくいのでチャーハンなどパラパラとした食材を炒めるのに適しています。
また煮物や揚げ物にも使うことができます。
- 熱源
フライパンには、ガス火専用・IH専用・ガス火とIHの両用の3つがあるので、自分が使っているコンロの熱源を確認しておく必要があります。
IH専用のフライパンはガス火でも使うことができますが、温まるまで時間がかかってしまいます。
- 取っ手
樹脂製・木製になっていることが一般的になっていますが、中には他の金属や地金そのものが取っ手になっているタイプもあります。
金属製の取っ手は、かなり熱くなるので火傷しないように、厚手の布で取っ手をくるむようにしましょう。
またフライパン本体に取り外すことができるタイプもあります。
取っ手が取り外しできるので、そのまま食卓に置くことができます。
しかし、つなぎ目のネジが緩みやすいという欠点があるので、劣化した場合は取っ手、またはフライパンごと買い替える必要があります。
フライパの誕生と歴史 さいごに
日本でフライパンが使われるようになったのは、明治時代と歴史が浅い調理器具です。
いろんな素材・加工方法があるので、自分に合ったフライパンを探しましょう。
焼く・炒める・蒸す・揚げるなど、いろんな方法で料理ができる便利なフライパンを自分なりに活用してみてはいかがでしょうか。