今では素足で靴を履く人がいます。
履くか履かないかは自由ですが、靴を履くときには靴下を履くことは足にとって良いことだといわれています。
どうして靴を履くときに靴下が必要なのでしょうか。
靴を履くときの靴下の必要性やマナー・靴を素足で履いたらどうなるかなどを紹介します。
靴を履くとき靴下を履くのはなぜ?
靴を履くときに靴下が必要なのは、靴の中と足を守るという理由があります。
足の裏は体の中でも汗腺が多い場所であるといわれています。
足の汗は吸収されにくいため、靴の中が蒸れやすくなってしまいます。
靴下を履くことで汗を吸収して、靴の中に汗が残りにくい状態にしてくれます。
また靴下を履くことで足が直接靴に触れることが少なくなります。
人によっては靴に使われている接着剤の成分によって皮膚がかぶれてしまう場合があります。
靴下を履くことで皮膚トラブルを抑えることができます。
靴下の主な素材
- ウール
抗菌・消臭効果や濡れてもすぐに乾くという特徴がありますが、毛玉ができやすい・熱に弱いというデメリットがあります。
- カシミヤ
軽くて光沢があり、肌触りが良いですが、生産量が少ないため値段が高くなっています。
- コットン
肌触りが良く、洗濯に強いという特徴がありますが、シワになりやすい・乾きにくいというデメリットがあります。
- アクリル
軽くて柔らかく、強度が強い・カビが発生しにくい・虫喰いになりにくいという特徴がありますが、毛玉ができやすく静電気が起こりやすいというデメリットがあります。
- シルク
吸湿性・放湿性がある・光沢のある質感があるという特徴がありますが、洗濯を重ねていくと生地が固くなる・紫外線によって変色してしまうというデメリットがあります。
靴に素足履きは不都合がある?
素足で靴を履くと靴の中で汗がこもり、雑菌を繁殖させるのに絶好な環境となります。
汗を吸った靴を、そのまま放置してしまうと雑菌は増殖を続けます。
雑菌が増殖した靴は臭くなるだけでなく足も臭くなってしまいます。
汗を吸った靴は、革が傷む・変色やシミができることから靴の寿命を縮めてしまいます。
また靴を素足履きして歩くと、摩擦によるダメージによって靴擦れになってしまう可能性があります。
靴に靴下を履くときのマナーとは?
靴を履くときに必要となる靴下には、どんなマナーがあるのでしょうか。
基本マナー
- 靴下の色
スーツの色と合わせるとバランスが良くなります。
- 靴下の長さ
座ったときに肌が見えるのはマナー違反となります。
座っても肌が見えない長さの靴下を選びましょう。
ビジネス
ビジネススーツの色は黒や紺など暗めの色が定番となっているので、靴下の色は黒やネイビー・グレーを選ぶようにしましょう。
また白色の靴下は学生のイメージが強いのでビジネスでは適していません。
また靴下は無地が基本となっていますが、スーツが無地の場合はチェックやストライプなど控えめな柄が入った靴下でも大丈夫です。
結婚式
無地の黒が基本ですが、ネイビーでも大丈夫です。
白い靴下は新郎が白いタキシードを着るとき、黒色で白黒のストライプ入りは新郎新婦の父親がモーニングコートを着るときに履くので注意してください。
結婚式の二次会
結婚式の二次会からの参加であれば、遊び心のある色や柄のある靴下を履いても大丈夫です。
ただし新郎より目立つ・羽目を外しすぎると、新郎新婦やその家族に失礼にあたるので注意してください。
葬儀
無地で色は黒のみとなっています。
ワンポイントや柄が入っている・ラインの入ったリブソックスはマナー違反となります。
お茶会
色は白のみです。
茶道では外から履いてきた物を清潔な物に履き替えて、心身ともに清潔にして茶室に入るために白い靴下が必要であるといわれています。
靴に靴下を履くわけ さいごに
靴を履くときに靴下が必要なのは、靴と足の健康を守るためという理由があるからです。
素足で靴を履いている人を見かけることがありますが、実はインソールソックスと呼ばれる靴の中に収まる靴下を履いています。
素足で靴をはき続けると靴の寿命を縮めるだけでなく、靴擦れができる・足に悪臭がついてしまうので、靴を履くときは必ず靴下を履くようにしましょう。