ハイヒールとは、かかと部分がつま先より約7cm以上持ち上げられているような形をした靴のことです。
今では女性の靴というイメージがありますが、昔は男性も履いていたそうです。その理由には何があるのでしょうか。
ハイヒールの意外な起源や歴史、そしてハイヒールの種類やパンプスとの違いなどを紹介します。
目次
ハイヒールとは?起源をたどれば意外なことも!
ハイヒールとは、かかと部分がつま先より約7cm以上持ち上げられているような形の靴です。
ハイヒールを履くことで足が長く見える・おしゃれの幅が広がるなどのメリットがあることから履いている人が多いようです。
ハイヒールの起源
ハイヒールの起源には3つの諸説があります。
- 紀元前400年頃、アテネで背が高く見える問うことから遊女や男性が履いていた。
- 15世紀頃、イタリア・スペインでチョピンというファッション用の靴が貴族の女性や高級娼婦の間で流行した。
- 16世紀末のヨーロッパで現在のようなハイヒールが誕生した。
今でも履いているハイヒールの起源は16世紀末のヨーロッパが有力な説であるといわれています。
当時のヨーロッパでは、下水道が整備されていなかったため汚物を街のあちこちに捨てていました。
汚物を今から捨てることを周囲に宣言さえすれば、2階からでも捨てることが許されていたそうです。
そのため路面に汚物が撒き散らした状態なので普通の靴ではスカートやズボンの裾が汚れていました。
そこで靴の底が高くても歩きやすいハイヒールが誕生したそうです。
ハイヒールは男性も履いていましたが、ナポレオン戦争頃からブーツタイプの靴を履くようになったことから、次第に女性用の靴になりました。
ハイヒールの歴史 日本ではいつから
日本にハイヒールが入ってきた時期は不明ですが、1950年代では靴の統制がなくなったことでハイヒールやサブリナシューズなどの靴が作られるようになったといわれています。
種類の話じゃなかった!ハイヒールとパンプスの違い
パンプスは靴の種類のことで、ハイヒールはかかと部分の高さのことであるという違いがあります。
パンプスとは、甲部が浅く大きく開いていて、つま先とかかと部分が覆われている靴です。
ヒールの種類
ヒールにはハイヒールを含め、主に6種類あります。
- ハイヒール
かかと部分の高さが約7cm以上あります。
約7cmのハイヒールが日本人女性を美しく見せる高さであるといわれています。
- チャンキーヒール
チャンキーとは、ずんぐりとしたという意味があります。
太く安定性があるので、ハイヒールが苦手な女性でも安心して履くことができます。
また美脚効果があり、カジュアルな場面でも使えることから人気があります。
- コーンヒール
円錐型になっていて、つけ根が太く先が細くなっています。
ハイヒールより安定感があり、パンプスやショートブーツ・ブーティなどに使われています。
- キトゥンヒール
キトゥンとは子猫という意味があり、高さは約3~5cmとなっている可愛らしいヒールです。
普段ヒールのある靴を履かない人でも挑戦しやすいヒールとなっています。
細みであれば女性らしさを、太めであれば可愛らしさを演出することができます。
- セットバックヒール
バックステップヒールとも呼ばれていて、かかと部分のつけ根から床まで垂直に太く伸びています。
重心が後ろにずれているため、長時間歩くと土踏まずに力が入ってしまい足に痛みを感じやすくなるので、移動の少ないイベントで履くのが適しています。
- ウェッジヒール
ウェッジソールとも呼ばれていて、靴底が垂直三角形のような形をしています。土踏まず部分にくぼみがなく、靴底が厚くなっているのでバランスが取りやすく足が痛くなりにくいという特徴があります。
つま先の種類
ヒールだけでなく、つま先にもいくつか種類があります。
- オープントゥ
つま先が開いたデザインとなっていて、通気性が良く夏用のパンプスによく見られます。
- ラウンドトゥ
丸みを帯びたつま先になっていて、柔らかい印象を与えることができます。
フラットシューズやバレエシューズなどに使われています。
またカジュアルな服装に合わせると可愛い雰囲気を出すことができます。
- ポインテッドトゥ
ポインテッドとは尖ったという意味で、つま先が細くとがっています。
オフィスやパーティに適しています。
- アーモンドトゥ
つま先がアーモンドのような形をしています。
ブーツや男性用の靴にも使われていて、ビジネスに適しています。
- スクエアトゥ
フレンチラインとも呼ばれていて、つま先が角ばっていて足の親指と人差し指が、ほぼ同じ長さとなっています。
男性用の靴によく見られ、ビジネスやフォーマルに適しています。
ハイヒールの起源と歴史 さいごに
ハイヒールとはかかと部分の高さが約7cm以上ある靴のことを呼んでいます。
しかし正確には、かかと部分の高さが7cm以上となっていることで靴の種類ではありません。
ハイヒールは、当時の衛生環境の悪さから服が汚れないように守るために誕生しました。
現在ではスタイルを良く見せるためのファッションアイテムとして使われるようになりました。
ハイヒールは高さがあって歩きにくそうですが、歩幅を小さくすることが上手に歩くコツです。
ハイヒールで、おしゃれを楽しんでみてはいかがでしょうか。