スマートフォンやタブレット端末の普及によって、活躍しているモバイルバッテリー。
モバイルバッテリーとは、モバイル端末に接続して使う予備電源の事で、家以外で充電が必要な時などに、よく使われています。
小型で持ち運びがしやすく大容量のものが多いため、たくさんの人が使用しています。
最近、このモバイルバッテリーの発火事故が起こったというニュースをよく耳にします。
自分のは大丈夫か心配になりますよね。
モバイルバッテリーの発火発煙事故
2017年9月11日午後に、JR山手線神田駅で男性の背負っていたリュックが発火。
2017年12月5日午前8時ごろにも、東京武蔵境駅中央線の電車に乗っていたお客さんのモバイルバッテリーが発煙する。
という事故が起こりました。
普段使っているものが、急に燃え出したら怖いですよね。
どうしてこのような事故が起こるのでしょうか?
モバイルバッテリーが発火する原因と防止対策について探っていきたいと思います。
モバイルバッテリーの発火原因 原因は扱い方かも?
スマートフォンなどを充電中は、電流が流れていて熱を発しています。
モバイルバッテリーも同じように、充電中は本体が熱を発しています。
安全対策がしっかりと出来ているものであれば、発する熱を管理、監視する機能が備わっていて、発火や発煙を防ぐ構造になっています。
低コストのモバイルバッテリーの中には、安全対策がきちんとされていない商品もあるので、購入する際は注意が必要です。
また使い方にも原因があり電流を流し続けることで温度が上昇していきます。
それに衝撃などが加わり内部が破損してしまうと、発火の原因になります。
発火の原因としては
・熱を発しているのに繰り返し使う。
・充電を延々行っている。
・放熱できないカバンの中などでモバイルバッテリーを使用していた
などの事が考えられます。
モバイルバッテリーは劣化や衝撃などで大量の電流が流れる状況になれば発火するところまで温度が上がってしまう可能性があるとの意見もあります。
(東京理科大国際火災科学研究科・小林恭一教授)
モバイルバッテリーの発火を防ぐためにすること
モバイルバッテリーの発火を防ぐには、安全に使用することが重要です。
使用する際の注意として
・熱をこもらせず、放熱させる
カバンの中などで物に埋もれていると、通気性が悪い事から熱を排出することが出来ません。
モバイルバッテリーを使用する時は、放熱できるように机の上や棚の上などに置く。
移動中などであれば手で持つか膝の上で使用するのがベストです。
・充電し過ぎない
モバイルバッテリーは充電できる容量を超えると発熱する危険性があります。
延々充電せず、満タンになったら早めに外しましょう。
・充電中はスマホを使わない
充電中にスマホを使用すると、両方から熱が発せられます。
電池の劣化により発火の危険性が高くなります。
・安全対策がしっかりされているモバイルバッテリーを使用する
安いモバイルバッテリーがすべて低品質という訳ではなく、きちんと安全に配慮している事が記された物を選ぶのがおススメです。
・リチウムイオンバッテリーの充電回数に注意
リチウムイオンバッテリーの充電回数には制限があり、電池が寿命を迎えている場合があります。
説明書を確認するのも大事です。
バッテリーの電池残量がゼロになった後に充電するのは電池の劣化につながってしまうため、こまめな充電も必要です。
モバイルバッテリーの発火 さいごに
コンセントが無くても充電できるモバイルバッテリーは、とても便利ですよね。
スマホなどのモバイル端末が欠かせない現代において、モバイルバッテリーはもはや必需品なのではないでしょうか。
便利でとても役に立ちますが、使い方をきちんとしないと発火や発煙などの
事故を起こしてしまう危険性があります。
そのことを十分頭に入れ、安全に使用したいですね。