あさりは酒蒸しやボンゴレ・バター焼きなど、おかずや酒のつまみとして味わうことができる貝です。
美味しいだけでなく、身体に良いといわれている栄養が豊富に含まれています。
あさりにはどんな栄養や効果があるのでしょうか?
美味しいあさりの選び方のポイントとはどんなことなのか?
そして簡単にできる砂抜き方法など調べたのでご紹介します。
あさりの栄養と効果は?
あさりに含まれている栄養には、カルシウム・カリウム・タウリン・亜鉛・鉄・ビタミンB12などが豊富に含まれています。
どんな効果があるのでしょうか。
カルシウム
歯や骨を丈夫にする働きがあるので、骨粗しょう症予防に効果があります。
また筋肉を動かす、精神を安定させる働きもあります。
カリウム
身体から余分な水分・塩分を出してくれるので、むくみ解消や高血圧改善に効果があります。
水に溶けやすい栄養なので汁物の具材として使うと、逃すことなく摂ることができます。
タウリン
アミノ酸の1種で、肝機能を高める・血液中のコレステロールや中性脂肪を減らす・視力の回復・動脈硬化や心疾患予防などに効果があります。
タウリンもカリウムと同じく水に溶けやすい栄養なので、酒蒸しや煮びたしなど煮物にしたときは煮汁ごと食べるようにしましょう。
亜鉛
細胞を作り、成長を促す・肌や髪の健康を保つ・新陳代謝を促す・免疫反応を正常に保つなどの効果があります。
また味を感じることができる味蕾(みらい)細胞を作るときに欠かせない栄養なので、不足してしまうと味覚異常になる可能性があります。
鉄
全身に酸素を運ぶための赤血球を作るために欠かすことのできない栄養です。
不足してしまうと上手に酸素を取り込めなくなり、筋力低下や疲労の原因になります。
鉄分には身体に吸収しやすい「ヘム鉄」、身体に吸収しにくい「非ヘム鉄」の2種類があり、あさりは非ヘム鉄が多く含まれています。
あさりだけでは非ヘム鉄が身体に吸収しにくいので、たんぱく質を含む肉や魚・ビタミンCを含む野菜やイモなどと一緒に食べると吸収が良くなります。
ビタミンB12
鉄と同じく、赤血球を作るために欠かすことのできない栄養で、貧血予防に効果があります。
レバーや卵にも多く含まれていますが、コレステロールも多く含まれています。
あさりはビタミンB12が多く含まれていますが、コレステロールが少なくヘルシーです。
また傷ついた神経細胞を修復する働きがあるので、手足の痺れなどに効果があるといわれています。
クロム
インスリンの働きを助ける働きがある、ミネラルです。
また血糖値を正常に保つ・糖尿病患者予防などに効果があります。
ただし、身体への吸収が悪いのでビタミンCを含む食べ物と一緒にすると吸収が良くなります。
セレン
甲状腺ホルモンの活性化に効果のあるミネラルです。
老化防止や更年期障害の改善・血管や目の働きを正常に保つ働きもあります。
美味しいあさりの選び方のポイント
美味しいあさりを選ぶ時に気をつけたい主なポイントには、殻の厚み・殻の模様・口の開きがあります。
殻の厚み
丸みがあって大きいものが美味しそうに見えますが、実は身を守るために殻に栄養をつかっています。
平たくて幅の広いあさりのほうが、身にたくさんの栄養を蓄えているため柔らかく大きいです。
殻の模様
模様がハッキリしているあさりは、海の栄養を多く吸収しています。
口の開き
あさりの口が開いているのは、弱ってきて身が締まっていない状態になっています。
しっかりと口が閉じているあさりを選びましょう。
あさり砂抜きは簡単にできる
あさりを美味しく食べるには、しっかりと砂抜きをする必要があります。
砂抜きの方法には、塩水とお湯の2種類があります。
塩水を使った砂抜き
- 器に水(200ml)・塩(小さじ1)を入れて塩水を作ります。
- あさり(300g)を重ならないように塩水の入った器に並べていきます。
- アルミホイルや新聞紙などでかぶせてから、爪楊枝や竹串などで刺して空気穴を作ります。
- 冷暗所に約6時間置いて、砂抜きをさせます。室温が高いときは冷蔵庫に入れてください。
- あさりを塩水から取り出し、流水であさり同士をこすりあわせて洗ったら終了です。
湯を使った砂抜き
- 50度のお湯を沸かします。
- 器にあさりを重ならないように並べていきます。
- あさりにお湯をかけて、約10分置きます。
- あさりをお湯から取り出し、流水であさり同士をこすりあわせて洗ったら終了です。
あさりの栄養効果と簡単砂抜き さいごに
あさりにはたくさんの栄養が含まれています。
しっかりと砂抜きをして、あさりを美味しく食べましょう。