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日本でのニンニクの歴史 いつから?効能と栄養と即効性の匂い消し方

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臭いのせいで敬遠されることもあるニンニクですが、ニンニクには疲労回復や滋養強壮・がんや高血圧などの予防などに効果のある野菜です。

ニンニクがどこから日本へ伝わり、私たちが一般的に食べるようになったのはいつからなのでしょう?

日本でのニンニクの歴史、そして栄養・効能などについて、またニンニクの匂いを消す方法などを紹介します。

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ニンニク歴史 日本でいつから食べられている?

ニンニクの原産は中央アジアといわれていて、様々なものと一緒にシルクロードを通って中国に伝わり、8世紀頃に朝鮮半島を経由して日本に伝わりました。

当時は食品ではなく、香辛料・強壮剤として使われていました。

平安時代では、医者の阿部真直(あべまなお)たちによってまとめられた日本最古の医書「大同類聚方」(だいどうるいじゅうほう)にニンニクについての記述があります。

そこにはニンニクが蒜(ひる)という名前で、駿河国でたくさん栽培されている・悪寒発熱に伴う症状に処方するなどの内容が書かれています。

また984年に医者の丹波康頼(たんばのやすより)によってまとめられた医書「医心方」(いしんほう)にも、ニンニクは脚気や風邪・虫刺されなど多くの症状に使えるという内容が書かれていました。

ニンニクと呼ばれるようになったのは、室町時代初期であるといわれています。

ニンニクの語源は仏教用語の忍辱(にんにく)で、修行する僧侶たちが荒行に耐える体力を作るためにニンニクを食べていたそうです。

しかし禅宗では「葷酒山門に入るを許さず」(くんしゅさんもんにいるをゆるさず)として、ニンニクやニラ・らっきょうなどの匂いの強い野菜や酒は修行の妨げになるため禅寺には持ち込むことを禁じていました。

明治時代以降になるとニンニクが普及し食べられるようになりましたが、伝統的和食には使われることはありませんでした。

しかし牛肉を食べるときに薬味や毒消しとしてニンニクを食べていたそうです。

終戦後、普通に肉を食べるようになったことでニンニクはスパイスとして使われるようになりました。

 

ニンニクの効能と栄養

疲労回復

アリシンがビタミンB1と結合することによって、アリチアミンという成分に変わります。

アリチアミンは血中に長くとどまることで疲労回復に効果があるといわれています。

血行促進

アリシンが加熱されることで硫黄化合物に変わり血液がサラサラになり、血行も良くなります。

冷え性改善

冷え性になる原因には血行不良があります。

ニンニクを食べることで血行が良くなり症状が改善されるといわれています。

免疫力アップ

アリシン・硫化アリル類には強い殺菌作用があり、免疫力がアップします。

動脈硬化予防

アリシンによって血行が良くなり、善玉コレステロールが増えます。善玉コレステロールが増えることによって、動脈硬化を予防することができます。

 

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ニンニクの匂い消しで即効性があるのは?

ニンニクを食べた直後にアリシンが化学反応によって酸化して匂いを発生させるようになります。

また血中にアリシンが取り込まれると、肺を通して息から匂いして身体から排出されます。

身体からニンニクの匂いを消すには、どんな方法があるのかを調べてみましたので紹介します。

 

牛乳

ニンニクに含まれている成分アリシンはタンパク質と結びつくことで動きを抑制することができます。

食前に飲んでおくと匂いを抑えることができます。

タンパク質を多く含んでいる低脂肪牛乳がオススメです。

 

チーズ

チーズにも牛乳同様のタンパク質が含まれています。

チーズとニンニクは相性が良いので様々な料理に加えることができます。

 

 

緑茶

緑茶に含まれているカテキンには、殺菌と消臭の働きがあります。

ニンニクの匂いを消すには濃いお茶を食事中や食後に飲むと効果があります。

 

リンゴ

リンゴに含まれているポリフェノールには、アリシンを分解する働きあります。

 

コーヒー

コーヒーに含まれているポリフェノールには高い抗酸化作用があり、アリシンを分解・吸収することができます。

またタンニンにも強力な消臭作用があります。

 

 

ニンニクの歴史と栄養と消臭 さいごに

ニンニクは匂いが強いですが、栄養が豊富に含まれています。

工夫次第で匂いを抑えることができるので、ニンニクを料理に使ってみてはいかがでしょうか。

 

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