封筒は手紙や文書・招待状・紙幣などを入れるために使う文房具ですね。
封筒には様々なサイズがありますが、どんなきまりがあるのでしょう?
たまに手紙を書いたり手紙以外でも封筒を利用する機会があります。
いろいろなサイズの封筒があるけど規格やサイズのきまりってあるのでしょうか?
そして種類もいろいろです。封筒の歴史なども紹介します。
封筒の規格やサイズにはどんなきまりが?
封筒には定形封筒と定形外封筒の2種類があります。
定形封筒は日本郵政が定めた定形郵便物の条件に満たしていて、決められた金額の切手を貼って送ることができる封筒で、それ以外は定形外封筒となります。
定形郵便物とは
長さが14から23.5cm、幅が9から12cmまでの長方形、厚さが1cmまで、重さが25gまでと50gまでとなっています。
重さが25gまでの場合は84円、50gまでの場合は94円の切手を貼ります。
※切手代は2021年9月現在の金額です。
封筒のサイズ
封筒のサイズは日本工業規格(JIS)で定められていて、種類には長形(なががた)・角形(かくがた)・洋形(ようがた)があります。
定形封筒
- 90mm×206mm
三つ折りにしたB5判の紙が入るサイズで、長形4号・洋形長4号があります。
- 120mm×235mm
三つ折りにしたA4判の紙が入るサイズで、長形3号・洋形長3号があります。
- 148mm×98mm
四つ折りにしたB5判の紙が入るサイズで、洋形3があります。
- 162mm×114mm
四つ折りにしたA4判の紙が入るサイズで、洋形2号があります。
- 235mm×105mm
三つ折りにしたA4判の紙が入るサイズで、洋形4号があります。
定形外封筒
- 216mm×277mm
B5判の紙がそのまま入るサイズで、角形3号があります。
- 240mm×332mm
A4判の紙がそのまま入るサイズで、角形2号があります。
- 270mm×382mm
B4判の紙がそのまま入るサイズで、角形1号があります。
封筒の種類はいろいろ
封筒には貼り方や口糊などに様々な種類があります。
貼り方
- センター貼り
裏面の中心に封筒の貼り目のある一般的な封筒で、中貼りとも呼ばれています。
貼り目が裏中心にあるため、強度がありピンとした張りが特徴となっています。
- スミ貼り
貼り重ね位置を裏面の脇に寄せて貼ってある封筒です。
貼り合わせ部分が中心にないので、宛名が書きやすくなっています。
- カマス貼り
二つ折りにした紙の両側を貼り合わせた封筒で、のりしろが内側にある場合は内カマス貼り、外側にある場合は外カマス貼りとなります。
内カマス貼りが一般的となっていますが、外カマス貼りは内側に引っかかることなく封入することができるので、大量に封入作業をするときに最適な封筒といわれています。
- ダイヤ貼り
両サイド・底部分ののりしろが三角形となっていて貼り合わせた封筒です。
展開すると菱形になるためダイヤモンド貼りとも呼ばれています。
欧米では一般的な封筒で、日本では招待状を送るときに使われることが多いです。
口糊
- アラビア糊
塗布した部分を濡らしてから押さえつけて貼り付けます。
- アドヘア糊
封筒の開け口にある折り返しができる部分・フラップと裏面の開け口に糊が塗布してあり、貼り合わせます。
- タックテープ
糊が塗布してある部分にグランテープが貼られていて、剥がしてから貼り付けます。
- 両面テープ
糊の代わりに両面テープが貼ってあり、覆ってある紙テープを剥がしてから貼り付けます。
封筒が生まれた歴史
紀元前2000年頃の古代バビロニアでは、契約や公的な記録をくさび形文字で記した粘土板を薄くのばした粘土で包み、窯で焼いたものを相手に送っていたのが封筒の起源であるといわれています。
紙の封筒は17世紀頃に登場しました。
1840年イギリスで郵便制度に改革が起こり、切手が登場したことによって手紙を保護して運ぶ封筒の役割が見直されます。
1845年には、封筒製造機が開発され大量に作られるようになりました。
日本では平安時代に手紙を紙で包み、その上に懸紙(かけかみ)と呼ばれる紙で包んでから上下を折り返していたものが封筒の起源であるといわれています。
江戸時代になると筒状の封筒が登場し、絵が描かれた封筒が流行していたそうです。
1871年イギリスの郵便制度を手本にした日本の郵便制度が始まり、封筒が普及していきました。
封筒についてとその歴史 さいごに
封筒は手紙を入れるだけでなく、折ることができない書類・原稿などを入れることができるサイズが揃っています。
中に入れるものに合った封筒を選んで上手に活用してみましょうね。
♪封筒のサイズなどもいろいろですね。中にいれる便箋についてはこちらの記事をご覧いただければと思います。