パンに塗るまたは、料理や菓子作りなどで風味やコクを出すことができるバター。
時々、バターの需要と供給のバランスが崩れて品不足になることがあります。
バターが入手困難になっても、どうしても使いたい時がありますよね。生クリームがあればバターを手作りできます。
手作りバターの方法や挑戦したけど固まらない!その理由なども紹介します。
バターを手作り!簡単な作り方紹介
バターは生クリームと塩・清潔な蓋付きビンがあれば作ることができますよ。
生クリーム200mlで約120gのバターが作れます。
【作り方】
- 容量が500mlの口の広い蓋付きビンに生クリーム(200ml)・塩(小さじ1/2)を入れて、しっかりと蓋を閉めます。
- 蓋と底に生クリームをぶつけるようなイメージでビンを振り始めます。
- 5分くらい経つと音がなくなり生クリームが固まり始めますが、まだ液体に近い状態になっています。
- さらに3分くらい経つと塊がまとまってきます。
- さらに振り続けていくと水っぽい音がしてきます。
- 中を見て一塊になったら完成です。
【注意点】
バターを手作りする時に気をつけたいポイントを紹介します。
- 生クリームは冷たい方が早く固まりやすいので、冷蔵庫でしっかり冷やしましょう。
- ビンがない場合はペットボトルを代用することができますが、口が狭いので作ったバターを取り出す時はハサミやカッターで切ってください。
- 取り出したバターには、まだ水分が残っているのでキッチンペーパーやコーヒーフィルターなどで濾すと濃厚なバターに仕上がります。
- バターを分離して残った水分はバターミルクと呼ばれていて、タンパク質・カルシウム・ビタミンBなどが豊富に含まれています。スープやシチュー・カレーなどに加える、または菓子作りの材料として使えるので捨てずに使いましょう。
- 長期保存はできないので、冷蔵庫に入れて3日以内に食べきるようにしてください。
バターの手作りで固まらないわけは?
生クリームに含まれている脂肪には薄い膜で覆われていて、振ることで膜が破れて脂肪が繋がります。
さらに振ることでつながった脂肪の間に空気が入りホイップクリームになります。
さらに振り続けることで、ホイップクリームから水分が離れて脂肪がくっついた手作りバターが出来上がります。
しかし、いくらビンを振っても生クリームが固まらないことがあります。
生クリームの種類を間違えると固まらないためバターが完成しません。
生クリームを選ぶ時は、パッケージに「種類別 クリーム(乳製品)」と書いてあり乳脂肪分が40%以上にしてください。
生クリームのパッケージには「名称 乳または乳製品を主要原料とする食品」と書かれていることがあります。
これには乳化剤や安定剤が含まれていて、ホイップクリームを作る時に分離しないようになっています。
手作りバターは水分と脂肪を分離させて作るので、生クリームを選ぶ時はパッケージに書かれている内容を確認することが大切です。
バターを手作り 植物性でできたものは?
生クリームには植物性と動物性の2種類があり、植物性が動物性よりも値段が安くなっています。
動物性の原料は乳牛で、植物性の原料はヤシ油やコーン油・なたね油など植物性油となっています。
植物性生クリームでも、ビンを振る時間は動物性生クリームより長くなりますが手作りバターを作ることができます。
しかし植物性油となっているので完成したものは手作りバターではなく、マーガリンとなります。
手作りバターを作る時は動物性生クリームを選んでください。
バターを手作り さいごに
牛乳→生クリーム・ヨーグルト・チーズ→バターの順番で加工されている、またはその時の生乳生産量などによってバターが不足してしまうことがあるそうです。
猛暑や新型コロナウィルスの影響だけでなく日本のバター不足には様々な原因があり、これから先もバター不足になる可能性があります。
動物性生クリーム・塩をビンに入れて、良く振ることでバターを作ることができることを覚えておくとバターが買えなくても慌てることはないでしょう。
手軽に作れるので、手作りバターに挑戦してみてはいかがでしょうか。
♪バターのことをもっと知りたい時はこちらの記事をご覧いただければと思います。
バターとは?始まりの歴史 無塩・有塩・発酵バターの違いと特徴使分け