夏の風物詩の花火は形や音だけでなく鮮やかな色でも楽しめます。
デートで花火大会に行くこともありますよね。
なんで色があるの?とか、きれいな花火!なんていうのかな?なんてつぶやく彼女に・・
さりげなく答えてあげられたらいいですよね(^^)。
そこで花火に色がある理由や打ち上げ花火と手持ち花火の種類やはじまりなどについて調べてみました。
目次
花火に色がある理由 色の種類はどのくらいあるの?
火薬には色はありません。
火薬に着色料を混ぜ、熱が加わることで炎色反応(えんしょくはんのう―焔色反応とも)を起こすことで花火に色をつけることができます。
炎色反応とは
リチウムやナトリウム・カリウムなどの元素を含む化合物を燃やすことで色のついた炎が出る反応のことです。
例えば、味噌汁が吹きこぼれてガスの火に触れたときに黄色に色が変わることがあります。
これは味噌に含まれている塩分・ナトリウムが炎色反応によって黄色に発光しているからです。
花火の色の種類
炎色反応によって出すことのできる花火の色は、主に6色あるそうです。
赤色
炭酸ストロンチウム・硝酸ストロンチウム・シュウ酸ストロンチウム・炭酸カルシウム・硫酸カルシウムなどを燃焼すると赤く発光します。
白色光
過塩素酸カリウム・過塩素酸ナトリウムなどをアルミニウム・マグネシウムの微粉末と混ぜると白く輝きます。
照明弾・船舶救難信号にも使われていますよ。
黄色光
シュウ酸ナトリウム・氷晶石・ウルトラマリンなどのナトリウム化合物が使われています。
ただし食塩は湿気に弱いので花火の色としては使えません。
緑色
硝酸バリウム・炭酸バリウム・シュウ酸バリウムなどを塩素化合物と一緒に使うことで緑に発光します。
青色
硫酸銅・炭酸銅・孔雀石などが使われていますが、まだ綺麗な青色はできていないそうです。
これは1,200度までの低温なら鮮やかな青を発光することができますが、高温になると青が弱くなる欠点があるからといわれています。
紫色
炭酸ストロンチウムと孔雀石を混ぜると紫に発光します。
着色料の配合を調節すると、ピンクや水色・レモン色などの中間色を作ることができますよ。
打上花火の種類と代表的なものの名前
打ち上げ花火には主に5種類あるといわれています。
割物
日本の伝統的な打ち上げ花火で、丸くて大きな花が開きます。
種類は豊富にあり、約30センチの尺玉の中に幾重もの芯を入れるなどの細工をすることで、多くの色・立体的に見えるなどの効果があります。
菊
日本の代表的な打ち上げ花火で、菊型の花が開きオレンジ色の火の粉が尾を引いて飛ぶので「引先菊」とも呼ばれています。
牡丹
菊と並ぶ日本の代表的な打ち上げ花火です。
菊と違ってオレンジ色の火の粉が尾を引くことはありません。
中に芯が1つ入っている2段構造になっています。
芯入
菊花火の中に芯を入れることで2つの重なる色と火の粉の尾を引く様子が楽しめます。
半割物
割物より火薬の量を少なくしてあるので、打ち上げられたときは下に流れるようになる花火で小割物とも呼ばれています。
錦冠菊
金色の星が長くゆっくりと枝垂れ落ちる花火です。
光露が入っているので消えるときにピカッと光ります。
「しだれ柳」とも呼ばれています。
彩色千輪菊
花火の中に小さな花火玉が入っているので一斉に小さな花火が四方八方に広がり、花畑のように見えるので女性に人気があります。
ポカ物
上空で玉が割れるときに「ポカ」という音がすることから名付けられました。
花火の広がる範囲が小さい・変わった音が出る・ランダムに動くことが特徴となっています。
柳
打ち上げられた玉が空中で割れると花火の軌道が、しな垂れた柳のような曲線を映画いて落ちるのが特徴となっています。
飛雄星
光が気まま自由に飛び回る花火で人気があります。
いろんな飛び方をする花火玉が作られています。
型物
空中にハートやスマイルマーク・土星などの形を描く花火です。
最近では立体的に見える型物花火が作られるようになりました。
スターマイン
いくつもの花火を組み合わせて連続的に打ち上げる花火で「速射連発花火」とも呼ばれています。
イベントショーの演出にも使われているそうです。
1色の牡丹物花火を連射する「単色」や色・種類を織り交ぜて連射する「混合」などの種類があります。
手持ち花火はいつからある?おもちゃ花火の種類
花火には打ち上げ花火の方に、家庭で楽しめる手に持って先端に火をつけて鑑賞する花火があります。
おもちゃ花火ともいわれています。
これは江戸時代からあるといわれています。
当時の花火は手持ちの吹き出し花火が主流で男性の遊びとなっていました。
そして後に、女性や子どもが楽しめるようにと手で持てる線香花火が考案されました。
線香花火
火をつけると火薬部分が丸い火の玉になり、パチパチと音を立てながら松葉のような火花が出ます。
少し傾けて持つと長く楽しめます。
線香花火の名前は、江戸時代に黒色火薬を稲藁の先に塗って火をつけ、香炉にお線香のように立てて遊んだことからとされています。
ススキ花火
ススキの穂のように長い手持ち花火のことです。
火をつけるとシューッと音を立てながらススキの穂のように長い火花を吹き出します。
変色花火
燃えている途中で色が変わる花火です。
色のバリエーションは最低でも3色となっていて、なかでも20色楽しめるものもあるそうです。
スパーク花火
雪の結晶のような火花を散らす花火です。
ススキ花火のような勢いはないので小さな子どもでも楽しめるようになっています。
絵型花火
動物やキャラクターなどが描かれた紙の先に薬筒が付いている花火です。
デザインが豊富にあり、子どもたちに人気があります。
出る火花はススキ花火と同じです。
花火の色と種類 さいごに
花火にいろんな色をつけられるので、花火で遊ぶときに何色が出るのかワクワクしますね。
打ち上げ花火には、いくつか種類があるので次はどんな花火が上がるのかを予想しながら待ってみるというのも楽しいかもしれませんね(^^)
花火の色や種類でデートが盛り上がるかもしれませんね (^^)
♪花火について気になることはこちらの記事をご覧ください^^
花火にはどんな意味がある?打ち上げ花火の発祥と歴史 日本の花火大会