コーヒーには眠気覚ましや消化促進・血行促進などの効果がありますが、香りにもリラックス効果があるといわれています。
コーヒーの香りのリラックス効果とはどんなものなのでしょう?
珈琲の香りは確かにいい匂い!と言いたくなりますが、その香りにはどんな成分が含まれているのでしょうか。
珈琲の香りによる効果や活用方法などを紹介します。
目次
コーヒーの香りはリラックス効果抜群!
コーヒーの香りには、脳からα波を出しリラックスさせる効果があることが科学的に証明されています。
α波が出ているときの脳には、脳の快楽物質と呼ばれているベータエンドルフィンというホルモンが分泌され心身のストレスを軽減する役割があります。
ホッと一息つきたい時にコーヒーが飲みたくなるのは、身体がα波を欲しがっているからです。
またコーヒーに含まれているカフェインにもストレスを減少させる効果があるので、リラックス効果アップに期待できるといわれています。
コーヒーの香りの正体とは?
コーヒーの香りは焙煎によって起こる化学反応のメイラード反応・カラメル化反応・ストレッカー反応などが関係しています。
メイラード反応
糖とアミノ酸に熱が加わることでメラノイジンが作られ、茶褐色になる・コクと香りが作られるなどの変化が起きます。
カラメル化反応
糖に熱が加わることでカラメル色素が作られ、茶褐色になる・香ばしい香りや苦味が出るなどの変化が起きます。
ストレッカー反応
メイラード反応と同時に起こり、香りを作ります。
加水分解
コーヒー豆に含まれているクロロゲン酸がキナ酸とカフェ酸に分解され、酸味が増えます。
キナ酸は焙煎でコーヒー豆に含まれている水分が減ると増加しますが、熱分解を起こすと減少していきます。
熱分解
ギ酸や酢酸などの有機酸が作られ酸味が増えます。
有機酸にはクエン酸やリンゴ酸がありますが、加熱されることでコーヒー豆に含まれている水分が減ることで増えていき、熱分解が起こると減少していきます。
これらの反応によって約800種類以上の香りが生まれますが、全てのコーヒー豆に含まれるわけではありません。
様々な香り成分の組み合わせによってコーヒー豆の個性が生まれていきます。
コーヒーの香りの効果活用で癒しの空間
コーヒーは飲むだけでなく、香りをアロマテラピーとして使うことができます。
コーヒーの香りには、集中力アップや安眠などに効果があります。
コーヒーの香りで癒やし空間を作るにはどんな方法があるのでしょうか。
コーヒーを淹れる
挽き立てのコーヒー豆で淹れると香ばしく芳醇な香りが広がるので、リラックス効果があるといわれています。
エッセンシャルオイル
コーヒーは飲まないけど香りを楽しみたいときはコーヒーのエッセンシャルオイルを使ってみましょう。
コーヒーの香りが非常に高く、手軽に効果を得ることができます。
浴槽に5滴ほど垂らす・エッセンシャルオイルを染み込ませた布を容器に入れて部屋に置くなどの使い方があります。
コーヒーかす
抽出を終えてできたコーヒーかすには脱臭・消臭効果があります。
捨てずにしっかりと乾かしてから、お茶パックや布などに包んで部屋に置くと香りが広がり、イヤなニオイを取ってくれますよ。
種類別の効果
コーヒー豆の種類によって得られる効果が違ってきます。
- ブルーマウンテン
ジャマイカのブルーマウンテン山脈・標高800mから1200mと限られたエリアで栽培しています。
リラックス効果が高く、香りを嗅ぐと脳から出るα波が倍増するといわれています。
- ブラジルサントス
ブラジルの標高800mから1200mの山脈で栽培されていて、サントス港から輸出されています。
集中力アップ効果が高く、香りを嗅ぐと脳が活性化されることで集中力が倍増するといわれています。
- グアテマラ
中央アメリカ北部にあるグアテマラ共和国で栽培されていて、標高や気候によって味に違いが出てきます。
柑橘系の果物のように酸味が強く、フローラルな香りは脳から出るα波を倍増させ、リラックス効果を得ることができますよ。
- マンデリン
インドネシア・スマトラ島で栽培されていて、強い苦味と濃厚なコクを味わうことができます。
強い苦味がなく、深煎りしても消えないシナモンのような香りによって集中力を高めることができます。
- モカ
世界最古のコーヒーブランドといわれていて、500年以上変わらない味を楽しめます。
フルシティな香りはリラックスや集中力アップに効果があるといわれています。
珈琲の香りの効果 さいごに
コーヒーの香りには集中力アップや疲労回復・リラックス効果などがあります。
普段コーヒーを飲む習慣がなくても、エッセンシャルオイルを使うことで効果を得ることができます。
ブルーマウンテンやグアテマラ・モカにはリラックス効果、ブラジルサントスやマンデリンには集中力アップ効果とコーヒーによって得られる効果に違いがあります。
使い分けてコーヒーの香りを楽しんでみてくださいね。
♪珈琲は抽出方法でも味がちがうとか。抽出器具や方法についてはこちらを
コーヒーの抽出器具にはどんな種類があるの?透過法と浸漬法とは?
こんばんは、ブログランキングから来ました。
疲れた時にコーヒーを飲みたくなるのは、当然だったのですね。
コーヒーの香りには脳からα波を出し、リラックスさせる効果があることが
よく分かりました。とても詳しく書いてあり、参考になりました。
また、のぞきに来ます。
ふうちゃんさま
おはようございます^^
ご訪問ありがとうございます。
私は珈琲が好きで飲み物と言えば珈琲なんですが、
意外と知らないことが多いのに気がつきました。
いろいろ知りたくて調べているうちに「へぇ」と思う事も多く(^^;)
自分自身の勉強にもなっています(^^;)
また覗きに来てくださいね
波空