伝統工芸や伝統芸能・着物・和食など様々な和の文化があり、和菓子もその1つです。
一言で和菓子といってもいろいろですね。
和菓子にはどんなものがあるのでしょう。
そして特徴や魅力も見直してみたいと思います。
今のような和菓子ができるまでの歴史や由来、さまざまある和菓子の特徴やその魅力などもまとめてみたのでご紹介します。
和の文化の和菓子とは?
和菓子とは穀物や豆類・砂糖・デンプンなどを原料とした日本の伝統的な菓子です。
種類は大きく分けて生菓子・半生菓子・干菓子の3つに分けられます。
生菓子には饅頭や名古屋の銘菓として有名なういろうなどの蒸し菓子、大福や団子などの餅菓子・羊羹や水羊羹などの流し菓子・どら焼きやカステラなどの焼き菓子。
半生菓子には最中や鹿の子などのおか菓子、抹茶を混ぜた生地に餡を包んだ茶通や白あんを生地で包んだ桃山などの焼き菓子。
干菓子には煎餅やあられなどの米菓に分けられます。
和の文化の和菓子の歴史と由来
古代の日本では稲や粟・稗などを主食、狩猟や漁撈などでタンパク質を得ることができましたが、それでも空腹を感じた時には木の実や果物を間食として食べていたと考えられ菓子の始まりといわれています。
木の実や果物を生のままで食べていましたが、農耕が行われるようになってからは乾燥させる・灰汁を抜いた木の実を粉にして粥や団子状にするようになりました。
飛鳥時代に中国から砂糖が持ち込まれたことで、現在のような和菓子が誕生しました。
鎌倉時代に明菴栄西(みょうあん えいさい)が宋から茶苗を持ち帰ったことで、栽培が進み喫茶文化が広まるとともに菓子作りも発展していきました。
蒸し饅頭は現在でも続く日本最古の和菓子といわれているそうです。
安土桃山時代にはポルトガルやスペインからカステラや金平糖などの南蛮菓子が伝わったことで日本の菓子文化に大きな影響を与えました。
江戸時代になると貴重だった砂糖の輸入量が増えたことで菓子作り専門店が増えていきました。
京都では花鳥風月にちなんだ名前や工夫の凝らされた和菓子が誕生し高級菓子として各地に広まっていきました。
また当時は高級だった白砂糖を使っていたことから上菓子と呼ばれ、公家や大名などに好まれていたそうです。
各地の藩主たちは贈答や茶会のために自分の土地の銘菓を作らせるようになり、参勤交代のために街道が整備されたことで各地の銘菓が増えていきました。
明治時代になると開国とともに西洋からチョコレートやビスケットなどの菓子が日本に入ってくるようになり、日本と西洋を区別するために日本の菓子を和菓子、西洋の菓子を洋菓子と呼ぶようになりました。
現在ではチョコレートやクリームの入った饅頭や大福など和洋折衷の菓子も作られるようになり、様々な和菓子が楽しめるようなりました。
和菓子の特徴と魅力にはどんなことがあるの?
和菓子はケーキやシュークリームなどの洋菓子と比べると、植物性の原料が多く使われているので低カロリーなのですが砂糖が多く使われているので糖質が高いことが特徴となっています。
和菓子は緑茶や抹茶に合うように作られているので、日常的なお茶請け菓子だけでなく、茶道で出す菓子や慶弔での引き出物などにも使われていますよ。
また季節との結びつきが強く、桜が咲く頃には桜餅や花見団子、夏には水羊羹や葛切り、お彼岸にはおはぎなど、季節ごとに楽しめるようになっています。
上生菓子と呼ばれる和菓子では様々な製法で視覚的な美しさを味とともに楽しめることが魅力となっています。
和の文化の和菓子 さいごに
食事以外で空腹を感じた時に食べていた木の実や果物から始まり、中国から砂糖や茶が伝わったことで和菓子が作られるようになりました。
ポルトガルやスペインからカステラや金平糖などの南蛮菓子によって大きな影響を受け、庶民でも楽しめる和菓子が誕生したんですね。
味とともに見た目が楽しめる季節ごとのものや日頃からおやつとして手軽に楽しめるものなど和菓子には多くの種類があります。
チョコレートや果物・生クリームを使った和洋折衷の和菓子もあり、お茶だけでなくコーヒーと一緒に楽しめるようになっているので、様々な種類の和菓子を楽しんでみてはいかがでしょうか。
♪和の文化の和菓子にはいろいろな種類があります。こちらの記事も合わせてご覧いただければと思います。