乾電池は懐中電灯やオモチャ・リモコンなどに使われています。
単1や単2など様々なさいずのものがありますが、乾電池はどんな仕組みになっているのでしょうか。
乾電池の仕組みや大きさの違いのわけ、そしてトラブルにならないように正しい捨て方などを覚えておきましょう。
液漏れについてもご紹介します。
乾電池の仕組みはどうなっている?
乾電池の中には、プラス極の銅板・マイナス極の亜鉛版・導線・電解液が入っています。
- 乾電池で電気が作られるまでの流れ
- マイナス極の亜鉛板から作られた亜鉛イオンは、電子を残して電解液に溶けていきます。
- マイナス極の亜鉛板に残った電子は、導線を伝ってプラス極にある銅板へ移動することで電流が発生し電気が作られます。
乾電池の大きさの違いはなぜ?
乾電池は1番大きいのは単1形で、単2形→単3形→単4形→単5形と数字が大きくなるにつれ小さくなっていきます。
乾電池の材料は同じですが、大きさによって量に違いがあるのでパワーに違いがあります。
☆彡 電池チェンジャーについて
重さの軽減や適合するサイズがない場合に電池チェンジャー(スペーサー)を使い、家庭用の乾電池を、本来のサイズとは異なるサイズの電池として使うことができます。単1や単2の代わりに単3電池をスペーサーに入れて代用することができます。あとは電池を使う器具に、通常と同じ要領でセットするだけです。
100円ショップなどでも売られていて重宝している方もいると思います。
これは臨時に使用するにはいいようですが、注意も必要です。
・電池の特性差により使用できない場合があります。
・該当サイズの電池とスペーサーの形状差により機器の電池収納部に合わない場合があります。
・該当するサイズの乾電池と混用して使用しないでください。
・機器に使用するときにのみスペーサーを取付、使用後は取り外して電池と別々に保管します。
・使用できる時間は該当サイズの乾電池より短くなります。
単1〜単4の乾電池はすべて容量が違います。
規格と違う乾電池+アダプターを使用すると、製品によっては、能力を十分に発揮できないことや、長時間の使用では、かえって高くつくこともあります。
電池の種類と正しい捨て方
乾電池の種類
乾電池の種類はマンガン電池・アルカリ電池・リチウム電池の3種類があります。
- マンガン乾電池
弱酸性の塩化亜鉛や塩化アンモニウムを使った乾電池で、最も長い歴史があります。
値段は安く、休ませると電力が回復するという特徴があります。
主に小さな電力で動かせるリモコン・時計・インターフォンなどの機械に適しています。
- アルカリ乾電池
電流が流れやすい水酸化ナトリウムを使った乾電池で、現在主流となっています。
値段はマンガン電池より高めですが、長時間使用するデジタルカメラやラジオ・ヘッドフォンステレオなど幅広い機器に適しています。
- リチウム乾電池
マイナス極に金属の1種であるリチウムを使った乾電池で、低温下でもパワーを発揮できるという特徴があります。
アルカリ乾電池の推奨温度範囲は5~45度ですが、リチウム乾電池の推奨温度範囲はマイナス40~60度となっています。
アルカリ乾電池よりパワーがあり、長期保存できますが初期電力が高いため使用に適さない機器があるので注意する必要があります。
スキー場や冬山などの寒い場所でのカメラ撮影・ヘッドライト・無線機などに適しています。
乾電池の捨て方
乾電池の捨て方は各自治体によって違いがあるので、住んでいる地域のルールに従ってください。
乾電池をゴミとして出すときは、上下にある端子部分にセロハンテープやビニールテープ・ガムテープなどのテープを貼り付け、電流が流れない絶縁状態にしておいてください。
これは、発熱や破裂・発火などを防ぐ効果があります。
【乾電池を捨てるときにやってはいけないこと】
- 燃えるゴミと一緒に捨てる
何らかの拍子で乾電池が発火し、火災の原因になる危険性があります。
- 乾電池を濡らす
錆びや水分が中に染み込みショートする原因になります。
また回路が破壊され、発熱・発火する危険性があります。
- 液漏れしている乾電池に直接触れる
乾電池から漏れている液体を直接触れるのは危険です。
肌につくと火傷、眼に入ると失明することがあります。
液漏れしている乾電池を触るときは、必ず軍手などで直接触れないようにしてください。
乾電池の液漏れ
家電製品やオモチャなどに乾電池長期間入れっぱなしにしていると、液漏れを起こしていることがあります。
液漏れを起こす主な原因に過放電があります。
過放電とは、機器が動いてない状態で乾電池を入れたままにすることで、作動させることができる電圧以下まで過度に放電している状態のことです。
過放電が続くと、乾電池は液漏れを起こします。
また未使用の乾電池でも液漏れが発生します。
その原因として、輸送中に衝撃が加わり変形した・保存環境が悪い・錆や破損・メーカーが推奨する使用時間を越えた保管などがあります。
【乾電池から漏れた液体を触ってしまったときの対処方法】
- 眼・体についた場合
液体がついたまま、放置すると火傷・失明になる危険性があるので、絶対に擦らずに大量の水で洗い流してください。
液体を落とすために擦ってしまうと化学火傷の原因鳴ります。
大量の水で洗い流すのはあくまでも応急処置なので、病院で診て貰ってください。
- 服についた場合
体に液体がつかないように気をつけながら服を脱ぎ、水で良く洗い流しください。
- 家具・床についた場合
水拭き、またはウェットティッシュで拭き取ってください。
乾電池のなぜ 仕組みや大きさの違い さいごに
乾電池はプラス極の銅板・マイナス極の亜鉛板・導線・電解液によって電気が作られ、様々な機器を動かすことができます。
長期間、乾電池を入れたまま機器を使わず放置してしまうと液漏れを起こす可能性があるので、乾電池を抜いておきましょう。
乾電池を捨てるときは絶縁状態にして、事故が起きないように捨ててください。
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