匂い袋とは、常温でも香りが出る香料を袋に詰めたものです。
持ち歩いて香りを楽しむだけでなく、ドアノブにぶら下げる・引き出しの中に入れておくなどにも使われています。
匂い袋は海外ではサシェとも呼ばれています。
匂い袋で使われている香りや簡単な作り方などを紹介します。
匂い袋・香り袋とは?なんのにおい?
匂い袋は、常温でも穏やかな香りを発する香料を小さな袋に詰めたもので香り袋とも呼ばれています。
日本には飛鳥時代に仏教とともに伝わってきました。
当時は貴族など階級の高い人たちの間で流行し、外出するときの身だしなみや趣味の1つとして楽しんでいました。
また、寺社での神事や占いの時も使われていました。
庶民が匂い袋を楽しむようになったのは江戸時代で、外出の時に帯からぶら下げるオシャレなアイテムとして使われ、現在でも親しまれています。
匂い袋のにおい
日本で昔から匂い袋に使われている香料を紹介します。
- 白檀(びゃくだん)
インドやスリランカ・インドネシアなどに自生している樹木で、世界で最も古い香料といわれています。
サンダルウッドと呼ばれていて、インドの寺院でお香を焚く・宗教儀式に使われていました。
日本では建材や仏具・扇子・線香などに使われています。
白檀は特有の香りが出るまで長い月日が必要なことから、希少な香料ともいわれています。
- 丁字(ちょうじ)
熱帯アジアのモルッカ諸島原産の樹木で、蕾を乾燥させたものです。
肉の臭みを取るスパイスとして有名で、マゼランが世界一周航海に出かけたのも丁字を手に入れることが目的だったと言われています。
また、胃腸薬や歯痛止めなどの薬としても使われています。
非常に強い香りを持っていることから日本では、百里香(ひゃくりこう)とも呼ばれています。
- 桂皮(けいひ)
インドやマレーシア・スリランカ原産の樹木で、樹皮を乾燥させたものです。シナモンとも呼ばれていて、料理や菓子づくりに使われています。
甘くて爽やかな香りは、嗅覚を刺激して胃の働きを高める・消化を促進させる効果があります。
- 龍脳(りゅうのう)
熱帯アジアに分布するフタバガキ科の樹木で、染み出てきた樹脂を結晶化させたものです。
爽やかな香りで、頭や目・鼻がスッキリします。
- 大茴香(だいういきょう)
中国原産のシキミ科の樹木で、果実であるトウシキミを乾燥させたものです。
爽やかで甘さのある香りには、精神を安定させる・食欲増進に効果があります。
オリジナル匂い袋の簡単な作り方
匂い袋は、誰でも簡単に作ることができます。
【材料】
- 袋
手作りしたいときは好きな布を選んで、縫うまたは手芸用ボンドで作ってください。
市販されている巾着を用意してもOKです。
- 香料
ハーブやアロマオイル・香水など自分な好きな香りを用意します。
- コットン
アロマオイルや香水を染み込ませる時に使います。
- リボン・紐
匂い袋の口を閉じるために使います。
【作り方】
- 袋の中に香料を入れます。
アロマオイルや香水の場合は、コットンに染み込ませてから袋に入れてください。
ハーブは直接入れてもいいですが後からこぼれるのが心配であれば、お茶パックに入れましょう。
- 袋の口をリボンで結んで閉じたら、完成です。
サシェとは?サシェの種類
サシェとは、フランス語で香り袋という意味です。
袋にドライフラワーやハーブなどを入れてあり、持ち歩く・引き出しやクローゼットに入れる・寝室に置くなどで香りを楽しむアイテムです。
サシェの種類
サシェは大きく分けて3種類あります。
- 袋タイプ
布袋にドライフラワーやハーブなどが入っていて、クッション型や三角ボックス型など様々な形があります。
自宅に飾るだけでなく、バックやポーチなどに入れて持ち運ぶことができます。
- ペーパータイプ
短冊型の紙に香りを染み込ませてあります。
バックに入れるだけでなく、本のしおりとして使うこともできます。かさばらないので、持ち歩くのにとても便利です。
- アロマワックスサシェ
キャンドルの材料である蜜蝋を溶かして、アロマオイルで香りをつけたものです。
香りをつけるときに、ドライフラワーも入れて固めると、インテリアにもなります。
におい袋・香り袋 さいごに
匂い袋は、お香のように火を使わないので、いつでもどこでも香りを楽しむことができます。
簡単に作れるので、自分の好きな香りを入れた匂い袋を楽しんでみてはいかがでしょうか。
♪ 好きな匂いを詰めて持ち歩くのいいですね(^^)ところでにおいってなんだろう?なんて思った人はこちらも一緒にどうぞ
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