少し前までは、ちょっとした体調の変化でも病院で診て貰うことができましたが、新型コロナウィルスによってできなくなってしまいました。
病院へ行くほど酷い症状ではない、または緊急処置をしておきたい場合に民間療法が使われることがあります。
民間療法にはどんなものか、種類・有効性などを紹介します。
目次
民間療法 とは?簡単にまとめると
民間療法とは、経験から基づいたアドバイスや古くから伝わる治療法のことです。
昔は医療知識を持った巫女や僧侶などの宗教者が行っていました。
無病息災を祈って、七草粥を食べるのも民間療法の1つです。
民間療法には、主に物理的・薬物的・信仰的・呪術的の4つがありました。
物理的民間療法
摩擦や圧迫・刺激・熱を加える・冷やすなどを行う治療方法です。
熱を感じたら患部を冷やす・傷口から血が出ていたら舌でなめる、または押さえる・異変を感じた部分を擦る、または揉むなどを行っていました。
鍼灸・温泉や風呂に入る・しゃっくりの時に冷たい水を一気に飲み干すなどがあります。
薬物的民間療法
植物の葉や根・木の皮などを民間薬として服用する治療方法です。
胃痛には熊の胆やセンブリを煎じて飲む、下痢や消化不良にはゲンノショウコを煎じて飲む、漆かぶれにはサワガニを潰した汁をつける、蜂刺されには里芋の葉を潰した汁をつけるなどがあります。
信仰的民間療法
神社仏閣で祈祷や百度参りなどを行う治療方法です。
代表的なものに巣鴨のとげ抜き地蔵があります。
銭湯や温泉に神仏が祀られていることもありました。
呪術的民間療法
脳病の時には猿の脳を焼いて飲む、肺結核の時には石油を飲む、ものもらいの時には藁の新を目の前で結んでから燃やすなど、まじないを取り入れた治療方法です。
他の人に風邪をうつせば治るというのも呪術的な意味が含まれていると考えられています。
こんなにある身近な民間療法の種類
代表的な民間療法をいくつか紹介します。
ハチミツ大根
そのまま、または炭酸水やお湯でわって飲みます。殺菌効果のあるハチミツと消炎効果のある大根の組み合わせで、喉の痛みを和らげることができます。
【作り方】
- 大根(適量)を1センチ角に切り、密封容器に入れます。
- 大根が漬かるまで、ハチミツ(適量)を注ぎます。
- 冷蔵庫に入れ1晩漬けてから、大根を取り出したら完成です。
- 取り出した大根は、そのまま食べることができます。
植物油と蒸しタオル
肌の乾燥が気になるときにオリーブオイルやゴマ油などの植物油と蒸しタオルを使うと、しっとりとした肌になります。
【方法】
- 植物油(小さじ1/2)を手に取り、顔全体に薄く塗ります。
- 約3分、顔に蒸しタオルをのせます。
- 植物油を拭き取ったら終了です。
ショウガ葛湯
弱った胃腸を温めていたわる効果があります。
【作り方】
- ショウガ(1片)をすりおろします。
- 鍋に水(200ml)・葛粉(大さじ1)を入れて、沸騰させます。
- 黒糖(大さじ1)・ショウガの絞り汁を加え、よく混ぜたら完成です。
枕元に玉ねぎ
玉ねぎ1/2個を枕元に置くと、香り成分の硫化アリルによって高ぶった神経を静め眠ることができます。
レンコンのすりおろし汁
よく洗ったレンコンを皮ごとすりおろした汁を麺棒に浸して鼻の内側に塗ります。
レンコンの消炎作用や皮膚や粘膜を収れんさせる働きによって、鼻づまりを和らげることができます。
玉子酒
風邪のひきはじめに玉子酒を飲むと玉子の栄養で体力回復、アルコールで身体の冷えを改善させる効果があります。
【作り方】
- カップに玉子(1個)を割り入れ、砂糖(適量)を加え混ぜ合わせます。
- 鍋に日本酒(200ml)を入れ、沸騰直前まで温めます。
- 温めた日本酒を少しずつカップに注いだら完成です。
トゲ抜き
指先に刺さったトゲは5円玉とトゲ抜きを使って抜きます。
【方法】
- 5円玉の穴をトゲが刺さった患部に強めに押し当てます。
- トゲが浮き出てきたら、トゲ抜きで引き抜きます。
民間療法とおばあちゃんの知恵袋 本当に効くの?
民間療法やおばあちゃんの知恵袋には、多くの方法があります。
しかし中には根拠のないものや効果に個人差がある場合があるので、試してみても効果がないときは病院を受診してください。
民間療法とは さいごに
民間療法には色々りますが、中には本当に効果があるのか怪しいのもあります。
事前に情報を確認してから、試してみてください。