シッカロールは、デリケートな赤ちゃんの肌をケアするために使われています。
それだけでなく大人でもお風呂上りにシッカロールパウダーを使ったりしますね。
シッカロールときいて「それなに?」という方もいるようです。
シッカロールとは、どんなものなのでしょうか。
シッカロールの特徴や効果的な使い方などを紹介します。
シッカロールとは?
シッカロールとは、タルクやコーンスターチなどを原料にしたスキンケア製品です。
主に赤ちゃんのスキンケアとして使われていますが、大人のニキビ予防やメイク用品として使うことができます。
シッカロールは1906年に和光堂が発売しました。
シッカロールを開発したのは、和光堂の創業者で、東京大学小児科教室の初代教授でもある弘田長(ひろたつかさ)博士と東京大学大学院薬学科の丹波敬三(たんばけいぞう)博士の2人。
弘田長が和光堂を創業したのは乳幼児の死亡率を下げるために、当時医療先進国であるドイツの製品を輸入販売するためでした。
しかし、咳止めや栄養剤を輸入することはできましたが、乳幼児のあせもを予防する薬がありませんでした。
そのため、日本に古くから伝わる民間療法とドイツ医学の知識を組み合わせて、あせもに効果のあるシッカロールを作りました。
シッカロールの語源は、ラテン語で乾かすという意味の「シッカチオ」であるといわれています。
シッカロールとベビーパウダーの違い?
シッカロールは赤ちゃんのスキンケアとして使われていますが、もう1つベビーパウダーがあります。
シッカロールとベビーパウダーは違う製品と思われがちですが、実は同じ物です。
シッカロールは、日本初のベビーパウダーを販売した和光堂の登録商標です。
シッカロールの特徴と効果的な使い方
シッカロールには、パウダー・固形・シェーカーの3種類があります。
パウダータイプは伸びが良くスーッと肌に馴染ませることができること、固形タイプは粉が飛び散りにくいこと、シェーカータイプは必要な分を容器から手に出してそのまま肌に塗ることができることが特徴となっています。
シッカロールの使い方
シッカロールの主な使い方として赤ちゃんのスキンケアがありますが、他にはどんな使い方があるのかを紹介します。
- 肌トラブル予防
顔の汗や皮脂が原因となってニキビをはじめとする肌トラブルにあうことがあります。
シッカロールで肌にある余分な水分・油分を吸い取り、サラッとした状態にしてくれるので肌トラブルの予防になります。
ただし、シッカロールをつけすぎてしまうと必要な水分・油分まで吸い取ってしまい肌を乾燥させてしまう原因になるので注意してください。
- ヘアセット
ベタついた前髪やボリュームが消えた根本の立ち上がりに使うことができます。
前髪や根本にシッカロールを白くならない程度に少量をはたくことで、ボリューム感・サラサラ感を復活させることができます。
また朝のヘアセット時に櫛にシッカロールを少量つけてとかすとサラサラとしたヘアスタイルをキープできる効果があるといわれています。
- ドライシャンプー
シッカロールには油分を吸収する働きがあるので、ドライシャンプーとして使うことができます。
ティースプーン1杯程度のシッカロールを手で馴染ませてから、マッサージするように頭皮と髪全体へ揉み込みます。
シッカロールが無くなるまで櫛でとかしたら終了です。
- 靴擦れ防止
シッカロールには摩擦を防ぐ効果があります。
靴擦れが起きやすい部分にシッカロールをはたくことで、摩擦を減らしてくれます。
靴と足の両方にシッカロールをはたくと効果が大きくなります。
- 靴の消臭
脱いだ靴にシッカロールをはたく、またはシッカロールを入れた布を靴の中に入れておくと湿気や臭いを吸収してくれます。
- アクセサリーチェーンの絡み取り
絡まったアクセサリーのチェーンにシッカロールを振りかけると、取りやすくなります。
またビニール袋にアクセサリーとシッカロールを入れて振る方法もあります。
- ソファー、カーペットの掃除
ソファー、カーペットにシッカロールを振りかけて時間を置いてから、掃除機で吸い取ります。
臭いや皮脂、繊維の奥に入り込んだ汚れを取る効果が期待できます。
- 革製品の手入れ
汚れのついた部分に多めのシッカロールを振りかけてから一晩置いてからブラシで払い落とすと、ベタつきや臭いを取ることができます。
定期的に手入れしておくと長く革製品を楽しめます。
シッカロールとは さいごに
シッカロールといえば赤ちゃんに使うケア製品と思われがちですが、ドライシャンプーや掃除などにも使える便利な物です。
様々な使い方がありますが、つけすぎてしまうと効果が期待できないので注意して使ってみてはいかがでしょうか。