肉まんやメロンパン・どら焼きなどの皮だけや餃子の具材だけなど、元のものから一部分だけを取り商品にした「だけ商品」が話題となっています。
どうして一部分だけのものが人気となっているのでしょうか。
「だけ商品」の人気の秘密はなんなのか?
そしてだけ商品の種類とアレンジ方法などを調べてみました。
だけ商品とは?人気の秘密は?
「だけ商品」が人気になったのは2014年に販売した山崎パンの「メロンパンの皮だけ焼いちゃいました。」という商品だといわれています。
「メロンパンの皮だけ焼いちゃいました。」は、大阪第二工場で誕生しました。
大阪第二工場ではメロンパンの製造を行っていましたが、メロンパンの売り上げが悪く工場の稼働率も落ち込んでいました。
そのため、総務や人事・経理など様々な部署からメロンパン好きの女性社員が集められ、「女性社員にメロンパン開発プロジェクト」が立ち上げられました。
女性社員だけを集めたのは、メロンパン購入者の約6割が女性であることが独自の調査で判明したのが理由となっています。
商品の検討をしているときに、「メロンパンの皮がおいしい」・「メロンパンの皮だけを剥いて食べている人がいる」という意見が出たことで、「メロンパンの皮だけの商品があってもいい」・「サクサクがいい」など多くの意見がきっかけとなりメロンパンの皮だけを商品化するという企画が動き出しました。
試作品を試食してみましたが、期待通りの味にはなりませんでした。
フレーバーを足して香りを補おうとしてみましたが、理想の味に近づけることは難しかったそうです。
そこで以前人気となっていた「ブリオッシュメロンパン」を参考にして、記事の水分量や焼き時間などを調整して、毎日食べても飽きない食感を目指し何度も試作を繰り返して「メロンパンの皮だけ焼いちゃいました。」が完成しました。
販売を始めたもの、思ったより売れなかったので販売中止になってしまう可能性が出てきました。
しかし販売から3週間後、Twitterで「夢のような商品が出た」と話題となり、あっという間に広がりテレビや雑誌などで取り上げられるようになりました。
その後問い合わせが相次いだことから、販売エリアを全国へと拡大し販売開始から1年で約3,400万個を出荷する大ヒット商品となりました。
その後、どら焼きやシュークリーム・餃子・シュウマイの皮だけや餃子の具材だけなど、商品の一部だけを販売する「だけ商品」の種類が増えていきました。
だけ商品の種類はこんなにあった!
- メロンパンの皮
山崎パンの「メロンパンの皮だけ焼いちゃいました。」に対抗して、フジパンが作った商品です。
ザクザクとした食感があり、プレーン・チョコチップ・メープルの3つの味がありました。
- どら焼きの皮だけ
大阪府門真市にある和菓子店「花かんざし」で販売されています。
どら焼きの皮は1つ1つ丁寧に焼いていますが、大きさにばらつきがあり商品にすることができずに山積みになっていたのを販売したところ、評判となったそうです。
プレーン・岩塩・ほうじ茶の3種類があります。
- 梅酒の梅だけ
梅酒のメーカー・チョーヤが「うめ実ごろ」という商品名で販売しています。
紀州産の南高梅を砂糖と酒で1年以上じっくりと漬け込まれて梅酒になります。
出来上がった梅酒から取り出した梅は梅酒独特の香りがあります。
そのまま食べるだけでなく、料理や菓子作りの材料として使うこともできます。
- すまん
和菓子メーカー・井村屋が販売していて、中華まんの具材が入っていない生地だけの中華まんなので具材が入ってなくてすまないという意味が商品名になっています。
ふんわり・もっちりとした食感と旨味があります。
- ご飯にかけるギョーザ
宇都宮餃子会が監修した商品で、おから・ピーナッツ・ニンニク・玉ねぎをじっくりと煮込んでからゴマ油・ラー油・酢を混ぜ合わせ、まるで餃子の具だけを食べているような感覚になります。
皮だけ商品でアレンジ!好みのものに変身
- どら焼きの皮
溶き卵に牛乳を入れた卵液に浸してから、フライパンで焼くとフレンチトースト風になります。
- 最中の皮
スモークサーモンや牡蠣のオイル漬けをのせて、酒のおつまみプレートにすることができます。
- 肉まんの皮
バンズのように2つに切って、ハンバーグを挟むとハンバーガー風になります。
だけ商品とは さいごに
メロンパンの皮がきっかけとなって、今では様々な「だけ商品」が誕生しています。
自分の好きな方法で「だけ商品」を楽しんでみてください。