雨や雪そして日光から身を守るのに便利な傘には、大きく分けると雨傘と日傘の2種類があります。
雨傘と日傘にはどんな違いがあるのでしょうか。
雨傘と日傘の違いが気になったので調べてみました。
また晴雨兼用と雨晴兼用というのがありますが何か違いがあるのでしょうか?これも気になるところです。
傘の選び方などもまとめました。
雨傘と日傘はこんな違いがある!
雨傘は雨や雪で体や荷物などを濡らさないように頭上に広げて使う傘で、金属やプラスチック・カーボンなどを使った骨に防水加工をしたポリエステルや高密度ナイロン・ビニールなどを生地にして貼られています。
日傘は日光や紫外線に当たらないように頭上に広げて使う傘で、雨傘と同じく金属やプラスチック・カーボンなどを使った骨にUVカットや紫外線反射機能のある綿・麻などを生地にして貼られています。
雨傘と日傘の違い
雨傘と日傘にはサイズ・石突きの長さ・生地の素材などに違いがあります。
- サイズ
雨傘は体や荷物が濡れないように大きくなっていますが、日傘は頭や首・腕が日焼けしないようにするためなので雨傘と比べると小さくなっています。
- 石突きの長さ
雨傘は閉じているときはステッキ代わりになるので地面に突くことができるよう長くなっています。
日傘は小さめに作られているため地面に突くことができないので短くなっています。
- 生地の素材
雨傘は雨や雪で濡れないように水や空気を通さないポリエステルや高密度ナイロン・ビニールなどを使っています。
日傘は中に溜まった熱気を逃がしやすくするために通気性の良い綿や麻・シルクなどが使われています。
晴雨兼用と雨晴兼用は同じ?違いはなに?
晴天時でも雨天時でも使うことができる兼用傘がありますが、晴雨兼用と雨晴兼用の2つがあります。
同じ様に思いますが、どんな違いがあるのでしょうか。
晴雨兼用(せいうけんよう)
日傘の生地に防水加工をしてある傘で、普段は日傘として使いますが雨が降ってきた場合は雨傘として使うことができます。
雨が降ったとき緊急用の傘として使うことができますが、日傘は日焼けから皮膚を守るために作られているので雨傘と比べると小さいので体全体や荷物が濡れてしまう可能性があります。
雨晴兼用(うせいけんよう)
雨傘の生地にUVカット加工をしてある傘で、普段は雨傘として使いますが晴れて日差しが強いときに日傘として使うことができます。
日傘として使えますが、雨や雪で濡れないようにしてあるので通気性は良くないので傘の中に熱がこもってしまう可能性があります。
傘の選び方の決め手は
大きさや長さ・使う目的によって選ぶ傘は違ってきます。
傘を選ぶときのポイントをまとめました。
大きさ
傘の大きさは40cmから80cmまであります。
傘の大きさと特徴を紹介します。
- 40cmから50cm
大人用の傘では1番小さい大きさで日傘やコンパクトな折りたたみ傘が多いです。
- 55cm
折りたたみ傘では標準的、長傘では少し小さめになります。
- 58cmから60cm
女性用長傘の標準的な大きさで、デザインや種類が豊富に揃っています。
- 65cm
中高生から大人までに人気があります。
大きめですが重すぎないので、子供連れのお母さんや荷物の多い女性にもおすすめです。
- 70cm
身長170cm以上の人におすすめの大きさです。
体を覆う範囲が広くなりますが、その分重くなる・周囲の人に接触しやすくなります。
- 80cm
身長180cm以上の人におすすめの大きさです。
70cmと同じく体を覆う範囲が広くなりますが、その分重くなる・周囲の人に接触しやすくなるだけでなく風の影響を受けやすいことがあります。
開き方
傘の開き方には手開きとジャンプボタンの2種類があります。
- 手開き
手動でろくろを移動させて傘の開閉をします。
広げるときの勢いが小さいので雨粒が周囲に飛び散る心配はありません。
- ジャンプボタン
手元にあるボタンを押すと自動で開くことができます。
力加減を調節できず勢いよく開いてしまうので、周囲の状況を確認する必要があります。
生地
ポリエステルやナイロン・T/C・ポリエチレンなどが使われています。
- ポリエステル
軽くて丈夫・発色が良いことが特徴となっていますが、色移りしやすいという欠点があります。
加工技術の進歩によって色移りしてしまう確立は低くなってきました。
- ナイロン
昔は製造コストが安かったため多く使われていました。
最近はポリエステルとの差がなくなってきたので、余り使われなくなったそうです。
- T/C
ポリエステルと綿を混ぜて作られていて、日傘や晴雨兼用傘に使われています。
ポリエステルのことをテロンと読んでいた時期があったため頭文字のTとコットンのCでT/Cと呼ばれているそうです。
- ポリエチレン
ビニール傘に使われている透明な生地です。
以前はポリ塩化ビニルが使われていましたが、ダイオキシン問題によって使われなくなりポリエチレンが主流となりました。
雨傘と日傘の違い さいごに
雨傘と日傘の役割を持つ晴雨兼用と雨晴兼用の傘があるので、天気によって使い分けることができます。
出かけるときに雨が降っていて天気が回復する見込みがある場合は雨晴兼用傘、天気が良くても天気が崩れる心配がある場合は晴雨兼用傘にすると雨風や直射日光・紫外線から守ることができます。
それぞれの傘の特徴を活かして使い分けてみてはいかがでしょうか。