寒い日には鍋料理が食べたくなりますね。
日本各地には多くの鍋料理があります。
今回は石川県の郷土鍋料理にはどんな種類があるのか調べてみました。
どれも温まって美味しそうですが、石川県の郷土鍋料理では「治部煮鍋」が有名ですね。
どんなお鍋なのか?
家庭で作る場合の簡単で美味しい作り方などをご紹介します。
石川県の郷土鍋料理にはどんな種類がある?
石川県には美味しい郷土料理がたくさんあります。
どんなものがあるのかご紹介しますね^^
いしる鍋
いしるとは奥能登地方で古くから作られている調味料です。
イワシやイカの内臓・頭・骨を塩漬けにして発酵させ、その汁を煮詰め濾した液体で見た目は醤油に似ていて独特の香りがします。
いしるは鍋物や煮物のダシだけでなく、炒め物やパスタの味付けにも使うことができますよ。
いしる鍋は昆布といしるをダシにして、イカ・甘エビ・大根・人参などの魚介類や野菜を入れて煮込みます。
ゴリ汁
金沢市の浅野川と犀川で獲れるカジカ科属のカジカと河北潟で獲れるハゼ科属のウキゴリをまとめて「ゴリ」と読んでいて、加賀料理に欠かせない食材となっています。
主な食べ方として刺身と唐揚げがあります。
刺身はみずみずしくサッパリとしていて、1匹丸ごと揚げた唐揚げは香ばしい風味が楽しめますよ。
ゴリ汁はゴリ料理の1つでゴリを生きたまま酒で煮て、ゴボウを細くささがきにした針ゴボウと一緒に椀に盛りつけ、白みそ仕立ての汁を入れた汁物です。
とり野菜
かほく市にある株式会社まつやが製造している「とり野菜みそ」を使った鍋物で好きな肉・野菜を鍋に入れて「とり野菜みそ」で煮込みます。
「とり野菜」という名前から鶏肉メインの鍋と思われがちですが、不足しがちな野菜と栄養を「摂る」という意味があるそうです。
中華麺またはうどんを鍋のシメにすることが多いそうですよ。
「とり野菜みそ」は鍋にするだけでなく、味噌汁やパスタ・焼きそば・キッシュ・チャーハン・炒め物など様々な料理の味付けに使うことができますよ。
とり白菜
かほく市に本店がある1950年創業の料理店「さぶろうべい」の鍋料理です。
鶏肉と白菜を専用の鍋で焼き、創業者・三郎平氏が作った「秘伝の醤油ダレ」と卵で食べます。
2010年石川県庁が公表した各市町村の地域特産料理には、かほく市の地域特産料理として「とり野菜」・「とり白菜」の両方が挙げられています。
鱈ちり
鱈の切り身を野菜・豆腐と一緒に煮込んだ鍋です。
味付けをせずに煮込んでいるので、取り皿にポン酢を入れて味付けをして食べます。
アサツキや七味唐辛子・もみじおろしなどの薬味で自分好みに味にすることができます。
「ちり」とは鱈の切り身が煮込まれることで、ちりちりにちぢれて縮む様子から名付けられたそうですよ。
めった汁
豚肉・こんにゃく・大根・ゴボウ・サツマイモ・人参などが入った豚汁とよく似た汁物です。
サツマイモと豚肉が入っていて味噌で味付けするのが基本となっていますが、多くの野菜を入れる・あり合わせのものを具材にする・味噌に酒粕を加える・醤油で味付けするなど家庭によって変わってきます。
めった汁という名の由来には、いくつか説があり「滅多にたべられない豚肉が入った汁物」、「やたらめったら具材を入れる汁物」などがあるそうです。
石川県の郷土料理の治郎鍋とはどんな鍋
金沢の代表的な郷土料理・治部煮を鍋にした料理です。
治部煮とは鴨肉または鶏肉をそぎ切りにして小麦粉をまぶし、シイタケ・すだれ麩・青菜と一緒に醤油・砂糖・みりん・酒を合わせただし汁に入れて煮込んだ料理です。
肉にまぶした小麦粉が旨味を閉じ込めるだけでなく、汁にとろみがつくのでトロッとした食感になります。
治郎鍋の簡単で美味しく作るコツ
トロッとした煮汁が具材にからむので冷めにくいですよ。
作り方
- 鶏もも肉(1枚)はそぎ切りにして小麦粉(適量)をまぶし、余分な粉を払い落とします。
- シイタケ(6枚)・すだれ麩(1枚)・ニンジン(1/2本)・木綿豆腐(1/2丁)は一口サイズに切ります。
- 土鍋にだし汁(600ml)・醤油(大さじ4)・みりん(大さじ5)を入れ煮立たせます。
- 煮立ったら鶏肉・ニンジンを入れて火を通します。
- 火が通ったらシイタケ・木綿豆腐・すだれ麩を加え煮立ったら完成です。
コツ
鶏肉にまぶした小麦粉が汁に溶けてとろみが出ますが、とろみが足りない場合は水で溶いた小麦粉を濾しながら少しずつ足しましょう。
小麦の代わりにそば粉・片栗粉を使ってもいいですよ。
石川県の郷土鍋料理 さいごに
石川県には治部鍋だけでなく、いろんな鍋・汁物があります。
「とり野菜みそ」はネットでも販売しているので手に入りやすくなっているので、作ってみるのもいいのではないでしょうか。
寒い日の献立作りの参考にしてみてくださいね。
☆石川県の名物はこちらの記事でも(^^) 合わせてご覧いただければと思います。