昔から蜘蛛は殺してはいけないといわれていますが、どうしてなのでしょうか。
家に出た朝の蜘蛛は特に殺してはいけないと言われます。
蜘蛛が苦手でも、その理由がわかると蜘蛛に対する見方も変わるかもしれません。
蜘蛛を殺してはいけない理由や言い伝えの誕生・それでも苦手な場合の部屋から蜘蛛を出す方法などを紹介します。
目次
蜘蛛を殺さないという言い伝えはいつ生まれた?
蜘蛛を殺していけないという言い伝えはいつ誕生したのかは不明ですが、日本では蜘蛛は「家の守り神」や「仏様の使い」といわれています。
その理由は現世と極楽を糸で繋ぐ生き物であると考えられているからです。
朝の蜘蛛を殺してはいけない理由とは?
朝に見かける蜘蛛は幸運を運ぶ象徴といわれていて、商売をしている人にはお客さんを運んできてくれるといわれています。
また蜘蛛は、晴れた日にしか巣を張らないという習性があります。
そのため、朝に蜘蛛を見かけた日は1日中晴天に恵まれるといわれています。
蜘蛛は石川県にある白山比咩神社に祀られている神様・菊理媛神(くくりひめ)の眷属でもあり、菊理媛神の化身であるともいわれています。
神様のご神託は朝に授かることが多いことから、朝の蜘蛛は良い知らせを持ってきてくれる使いであると考えられているので、殺してはいけない理由となっています。
朝の蜘蛛による御利益
- 商売繁盛
蜘蛛は巣を張り、獲物を捕まえます。
また蜘蛛の巣にかかった生き物は、なかなか逃げることができません。
その様子から「基礎をしっかりと作り、身構えていれば商売が繁盛する」という商売繁盛の象徴になっています。
- 金運アップ
蜘蛛の巣は光に反射することでキラキラと輝いているように見えることから「金を生み出す虫」といわれています。
そのため朝に蜘蛛を見つけると、金運アップに期待できます。
- 良縁に恵まれる
蜘蛛の糸は人と人との縁を繋ぐ象徴として扱われています。
朝に蜘蛛を見つけると良縁に恵まれるといわれています。
この良縁は恋愛だけでなく、仕事や友人関係など様々な出会いも含まれています。
- 悩みが解決する
蜘蛛は「メッセージマスター」といわれています。
メッセージマスターは、生きていく上でヒントとなるメッセージを伝えてくれます。
蜘蛛のメッセージは辛抱強く待て「」で、悩みを抱えていても辛抱強く待つことで解決する日がくるという意味があります。
朝に蜘蛛を見たときは悩みが解決する日が近づいているというメッセージです。
朝に蜘蛛を見かけたときにやっておきたいこと
朝に蜘蛛を見たときは縁起が良いといわれています。
その縁起を掴むためにやっておきたいことを紹介します。
- 玄関の掃除
玄関は出入りする場所です。
幸運は人にくっついてやってくるといわれているため、玄関は幸運の入り口となります。
玄関を掃除することで、多くの幸運を招き入れやすくなるといわれています。
掃除した後に水を撒くと悪い運気が入ってきても浄化され、良い運気だけ入ってくるようになります。
- トイレの掃除
蜘蛛はジメジメとした場所が好きです。
神の眷属といわれている蜘蛛が集まりやすいトイレをキレイにしておくと神様に喜ばれると考えられています。
- 換気する
家の中の空気がよどんでいると、エネルギーもよどみ悪いものになってしまいます。
換気することで、家の中の空気が浄化されエネルギーが良い状態になります。
部屋の蜘蛛の追い出し方
蜘蛛が出ると良いことがあるようですが、それでも苦手な人には部屋に蜘蛛がいるというのは落ち着かないですよね。
殺さず部屋から追い出しましょう。
蜘蛛を部屋から出すには、ホウキで外へ誘導しましょう。
ホウキで誘導するときのコツは、バタバタと掃かずに蜘蛛の行く先を遮りながら出したい方向へ行くようにすることです。
柄の長いホウキを使えば蜘蛛との距離があくので虫の苦手な人でも、なんとか追い出すことができるでしょう。
蜘蛛が部屋に入らないための方法
- 掃除をする
蜘蛛はアリやダニ・食べカス・ホコリなどを好んで部屋に入ってきます。
部屋をこまめに掃除してキレイにしておけば蜘蛛の侵入を防ぐことができます。
- 香りを使う
蜘蛛は柑橘系の香りが苦手なので、レモングラスやシダーウッドなどのアロマオイルでスプレーを作って散布しましょう。
ただしペットには、強い香りは刺激になるので注意してください。
【アロマスプレーの作り方】
- スプレー容器に無水エタノール(5ml)を入れます。
- 好みのアロマオイル(10滴)を垂らしてから混ぜます。
- 水(45ml)を加え混ぜたら完成です。
蜘蛛を殺してはいけない言い伝えとは? さいごに
蜘蛛は不気味に見えますが、神様の眷属なので朝に見かけることで縁起がいいといわれています。
家の中で見つけても慌てずに、そっと外に逃がしてあげましょう。
どうしても蜘蛛が苦手ならば、こまめに掃除をして入ってこないようにしましょう。