しらすはなんの魚というのではなく、様々な魚の稚魚で主にカルシウムが豊富に含まれている食材です。
小さいので丸ごと食べられるので様々な料理に使うことができます。
しらすの旬は産地や時期によって違いがあります。
産地との関係やしらすの栄養、そしてしらすの栄養をたっぷり頂く簡単レシピなどをまとめてみましたのでご紹介します。
しらすとは何の魚?
しらすは、鮎やウナギ・イワシ・ニシン・イカナゴなどの稚魚の総称です。
これらの稚魚は体の色素が少ないため、透明色または白色になっています。
しらすという名前は、江戸時代の奉行所などに法廷が置かれた場所の「お白州」が語源となっています。
お白州には白い砂利が敷かれていて、これがしらすを干して一面真っ白になった状態が似ているからだといわれています。
現在しらすとして売られているのは、主にカタクチイワシの稚魚となっています。
マイイワシやウルメイワシの稚魚もしらすとして流通されていますが、カタクチイワシの方が多いです。
しらすの旬の時期と産地の関係
旬は産地によって違いがあり、年に2回あるところもあります。
また海の資源を守るために禁漁期間を設定されている場合もあることも、旬が産地によって違う理由の1つとなっています。
兵庫県
4~5月頃と9~11月頃の2回が旬となっています。
兵庫県はしらすの水揚げ量が全国1位となっています。
なかでも淡路島の岩屋漁港が有名で、明石海峡で泳ぐ良質なしらすが獲れます。
淡路島では12~3月までが禁漁期間となっています。
静岡県
3~10月頃が旬となっています。
6~9月頃は水温が高くエサとなるプランクトンが増えるため、美味しいしらすを味わうことができます。
禁漁期間は1月中旬~3月中旬となっています。
愛知県
4~11月頃が旬となっています。
6~8月頃は栄養が豊富に含まれたしらすを味わうことができます。
神奈川県
4~5月頃が旬となっています。
春しらすと呼ばれていて、甘味のあるしらすを味わうことができます。
禁漁期間は1~3月となっています。
茨城県
4~6月頃と8~10月頃が旬となっています。
日立市・鹿嶋市・北茨城市・大洗町が主な産地となっていて、9~10月頃は脂がのったしらすを食べることができます。
禁漁期間は1~3月頃となっています。
しらすの栄養たっぷりいただくレシピ
しらすの栄養をタップリ取るには吸収を助ける食材を組み合わせることがポイントになります。
- 梅干し・ポン酢
カルシウムの吸収を助けてくれます。
- 枝豆・ほうれん草・アスパラ・アボカド
ビタミンB12の吸収を助けてくれます。
- ブロッコリー・オリーブオイル
たんぱく質の代謝を助けてくれます。
混ぜご飯(2人分)
- 梅干し(1個)は種を取ってから、粗刻みにします。
- 大葉(2枚)は千切りにします。
- ボウルにご飯(300g)・めんつゆ(大さじ1/2)・いりゴマ(大さじ1/2)・しらす干し(30g)を入れて、混ぜ合わせます。
- 茶碗に盛り付け、大葉をのせたら完成です。
ポン酢和え(4人分)
- ほうれん草(1束)を茹でます。
- 茹で上がったらザルに入れ、流水で冷やします。
- 水気を切って食べやすい大きさに切り、ボウルに入れます。
- ポン酢(大さじ1/2)・しらす(適量)・カツオ節(適量)を加えて混ぜ合わせたら完成です。
パンケーキ(4人分)
- 枝豆(1袋)は茹でて、さやから出しておきます。
- ボウルに卵(1個)を割り入れて溶きほぐします。
- ホットケーキミックス(200g)・牛乳(100ml)を加えて、混ぜ合わせます。
- 枝豆・しらす(50g)・粉チーズ(25g)を加えて、混ぜ合わせ生地を仕上げます。
- フライパンに薄くサラダ油(適量)をひいてから生地を流し入れます。
- プツプツと穴ができてきたら、ひっくり返します。
- 両面が焼けたら完成です。
パスタ(2人分)
- パスタ(200g)を茹でます。
- パスタが茹で上がったら、茹で汁を大さじ1杯分取ってから湯切りをします。
- アボカド(1/2個)を食べやすい大きさに切ります。
- フライパンでオリーブオイル(適量)を熱してから、アボカド・パスタの茹で汁・醤油(大さじ1)を入れて炒めます。
- アボカドに火が通ったら、パスタ・しらす(適量)を加えて混ぜ合わせたら完成です。
オリーブオイル蒸し(4人分)
- ブロッコリー(1株)は小房に切り分けます。
- フライパンにオリーブオイル(大さじ1)・ブロッコリー・水(大さじ3)・塩(小さじ1/2)を入れ、フタをします。
- 強火で2分火にかけます。
- フタを開けてしらす(適量)を加え、2分蒸したら完成です。
しらすは何の魚? さいごに
しらすは小さいけど、カルシウムやタンパク質・マグネシウムなどの栄養が豊富に含まれています。
食材を組み合わせることでしらすの栄養をしっかり取ることができます。
いろんな食材と組み合わせて、しらすを味わってみてはいかがでしょうか。