気温が高くなると、水分補給は重要となります。しかし水分の摂り方によっては、ペットボトル症候群になってしまう可能性があります。
ペットボトル症候群とは?どんな症状のことをいうのでしょうか。
ペットボトル症候群とは、どんな症状なのか・熱中症の正しい水分補給や、ならないための予防法などを紹介します。
ペットボトル症候群とは?
ジュースなどの甘い飲み物を大量に飲むことによって、急激な血糖値の上昇による急性の糖尿病合併症のことをいいます。
主に10~30代の熟年層に多く見られ、肥満傾向にある人にリスクが高いといわれています。
ペットボトル症候群の症状とは
清涼飲料水ケトーシスとも呼ばれていて、糖尿病の自覚のない人が糖尿病の症状の1つである喉の渇きによって、砂糖の多く入った飲み物を多く摂取したことによって発症する症状のことをいいます。
ペットボトル症候群は、約1ヶ月以上10%程度の等分を含む飲み物を毎日15リットル以上飲み続けることで、急激に血液中のケトン体が増えてしまいます。
それにより、著しい喉の渇きや体重減少・倦怠感が出ます。
さらに症状がひどくなると意識がもうろうとして昏睡状態になることもあります。
1992年に日本糖尿病学会で初めて発表されましたが、全国的な調査は行われていないため実態はハッキリしていません。
ペットボトル症候群の予防法
糖分を多く含む飲み物を多く摂取しないことが、重要となります。
飲料水には、果物の味がついた天然水があります。
一見、糖分が少ないように思えますが糖分はしっかりと含まれているので多量に摂取しないようにすることが大切です。
熱中症予防の正しい水分摂り方
- 熱中症とは
体温が上がり体内の水分や塩分のバランスが崩れる、または体温調整が正常に機能しないことで、めまいや痙攣・頭痛などさまざまな症状が起こる症状のことです。
症状は大きく分けて3つあります。
【熱中症の症状】
- 軽症
脳への血流が瞬間的に不十分になったことで起こる立ちくらみや発汗によって塩分不足によって起こる筋肉痛や筋肉の硬直・大量の発汗などがあります。
- 中等症
頭痛や気分の不快感・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感などがあります。
- 重傷
意識障害や痙攣・手足の運動障害・身体に触ると熱いなどがあります。
【熱中症の応急処置】
- 涼しい場所へ移動させる
風通しの良い場所やクーラーの効いた涼しい場所へ連れて行きましょう。
- 服を緩める
体に籠もっている熱を放出させるために、服を緩めてください。
- 冷やす
皮膚に水をかける・うちわや扇風機で仰ぐ・氷嚢で首や脇の下、太もものつけ根を冷やして体温を下げましょう。
- 水分と塩分の補給
水分が取れる状態であれば、塩分も動じに摂取できる経口補水液やスポーツ飲料などを少しずつ飲ませましょう。
水分が取れない、または水分補給しても改善しない場合は、医療機関へ搬送してください。
- 正しい水分補給法
1度に大量の水分を摂取するのではなく、少しずつこまめにすることが大切です。
のどが渇いてから水分を摂取する人が多いですが、既に体内の脱水症状が始まっています。
1回につきコップ1杯(約150~250ml)の水分を1日8回に分けて飲むようにしましょう。
【水分補給に適した飲み物】
- 水
水道をひねればすぐに飲める1番手軽な飲み物です。
水道水の塩素が気になる場合は、浄水器やカルキ抜きなどを使うようにしましょう。
またミネラルウォーターは、水の硬度や味わい・値段など自分に合ったミネラルウォーターが選べられるというメリットがあります。
- 麦茶
発汗によって体から流れてしまうナトリウム・カリウムなどのミネラル成分が豊富に含まれています。
麦茶の原料である大麦には、体を冷やす働きがあります。
- 炭酸水
血管を広げてくれるので血行が良くなり、スムーズに水分を体内に取り入れる働きがあります。
また胃に刺激を与えることで、胃酸を分泌させ消化機能を良くする効果もあるといわれています。
- ルイボスティー
南アフリカ産のハーブティーで、SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)と呼ばれる酵素が含まれていて冷えを解消する効果があるといわれています。
ペットボトル症候群 さいごに
水分補給は熱中症予防として、重要となります。
しかし、ジュースをはじめとした糖が多く含まれている飲み物ばかり飲んでしまうとペットボトル症候群になってしまいます。
水や麦茶など、糖があまり含まれていない飲み物を利用するようにしましょう。