広い敷地内の移動方法といえば徒歩、または自転車が多いですが、時間がかかる・停める場所が見つからないなど不便なことがあります。
キックボードがあれば、移動時間が短くなる・停める場所を気にしないなど便利な乗り物です。
キックボードとは、どんな仕組みの乗り物なのか、乗るために必要なルールなどを紹介します。
キックボード(普通の)とは
キックボードとはスケートボードにハンドルがついたような乗り物です。
1817年ドイツで、両足で地面を蹴って進む「ドライジーネ」が発明されたのが始まりです。
日本では1974年にホンダが後ろにあるペダルを踏んで進む三輪スクーターの「ローラースルーGOGO」を開発し、子どもたちの間で流行しました。
1990年代後半にはスイスで折りたたみタイプが開発され、ヨーロッパやアメリカなどで販売されました。
日本でも販売され、電車の中にも持ち込める便利な乗り物として流行しましたが、非常識な使い方をする人が現れたため、施設によっては使用を禁止している所もあります。
キックボードの仕組み
キックボードは以下のような部品で構成されています。
- ハンドルバー
キックボードに乗るときに手で握ります。
ハンドルバーの幅が狭いと不安定になり、広いと安定します。
- メインフレームバー
ハンドルバーと前輪を支えます。
メインフレームバーには、調節ができるタイプ・調節ができないタイプの2種類があります。
- 調節ができるタイプ
使う人に合わせた高さにすることができますが、隙間ができてしまうため操作性が悪くなる場合があります。
- 調節ができないタイプ
隙間ができないため、快適な操作性を得ることができます。
- フレーム
デッキとメインフレームバーを繋げている部分で折りたためるタイプと折りたためないタイプの2種類があります。
- 折りたためるタイプ
持ち運びに便利・場所を取らずに置けるというメリットがありますが、隙間ができるため力が逃げてしまうというデメリットもあります。
- 折りたためないタイプ
快適な乗り心地を得ることができますが、置き場所を取ってしまう・持ち運べないというデメリットがあります。
- デッキ
足をのせる部分で、幅や長さ・高さに違いがあります。
- 幅
広いと安定感があり、長距離移動でも疲れることはありません。
狭いと回転性能が高くなります。
- 長さ
長いと高速走行時の安定感が増しますが、値段が高くなります。
短いと回転性能が高くなります。
- 高さ
低いと地面を蹴りやすくなります。
高いと地面と干渉しにくいため、段差に強いです。
- リアブレーキ
後輪についていて、停まるときに使います。
- タイヤ
前輪と後輪があります。
- 前輪のタイヤが大きい特徴
段差・凸凹が気にならないので、滑走性能は高いです。しかし、価格は高めになっています。
- 前輪のタイヤが硬い特徴
スピードが出やすいのですが、振動や騒音が大きいためグリップ力が落ちてしまいます。
キックボードに乗る為の知っておきたいルール
- 車道・歩道では乗れない
普通のキックボードは自転車やリヤカー・人力車・荷車などの「軽車両」ではなく、スケートボードやローラースケートなどの「遊具」に分類されています。
なので、混雑している車道や歩道ではキックボードの使用は禁止されています。
普通のキックボードは、私有地・公園などで使いましょう
ちなみに電動キックボードは「原動機付自転車」となるので、車道を走ることはできますがナンバープレートをつける・自賠責保険に加入する必要があります。
- 下り坂では乗らない
キックボードは重心が高い乗り物です。
そのため、坂を下ろうとすると重心が前に移動してしまうので、ちょっとした段差があると転倒してしまう危険性があります。
また後輪にブレーキはありますが、タイヤの表面を押さえつけて停まるようになっているので場合によっては効きにくくなってしまうので下り坂では乗らないようにしましょう。
- プロテクターをつけよう
プロテクターといえば、子どもがケガしないようにつける物と思われがちですが、大人でも普通のキックボードで転倒してしまう可能性があります。
ケガをしないようにプロテクターをつけるようにしましょう。
キックボードとは? さいごに
普通のキックボードは、電動キックボードと違い「遊具」として扱われています。
気軽に移動できるからと車道・歩道で使っていると警察官に注意されるので、なるべく使わないようしましょう。
普通のキックボードを使える場所でも、人に危害を加えないように安全に乗るようにしましょう。
♪ キックボードの種類や選ぶポイントについてはこちらをご覧いただければと思います。
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